宇宙の調べ THE COSMIC WAVE

迂闊と言えば迂闊でした。

筍（真竹）を茹でて、鍋が覚めたのを見計らって、吹き零れたレンジのトレーの汚れをぬぐおうとして、不用意にも素手両手で五徳をつまみ上げました、途端に酷い熱しょっくを受けてしまい、手を離しました。

何故か判らないけど、如くの熱が高過ぎたことはすぐに分かり、流水でやけどの指（両手の人差し指）冷やしました。

15分冷やす必要があることは承知していましたが、5分で待ち切れず、後はバンドエイドを張り付けることにしました。

オロナイン軟膏を塗った方が痛みが出ないから！とすぐにセリアンヌのアドバイス。

冷やすだけで何も塗らない主義のミヒャエルでしたが、助言に従いました。

防水バンドエイドを張りました、でも範囲がさらに広いや！と言うと、「けがをした時用に持ってるか！」と幅広を出してくれたセリアンヌ。でも、折角張ったから、もう一枚重ね張りするから、後でまた駄目だったらよろしく！と引きました。



かなり酷いやけどと思える状況でしたが、水に冷やすのに先駆けて、更に冷やしている間も、我が細胞君に話しました。「どうも注意不足で迷惑かけちゃってごめん！手当てはするけれど、君もなるべく力振り絞って修復に努めてね！」と。

痛みは遣って来ました、でも控え目に治まってくれることでしょう。

五徳が予想を上回って暑かった理由が分かりました。

厨房作業中、シルビアが来て、鍋に火を入れた後、そのコンロはミヒャエルが使うだろうから、邪魔になると思って別のコンロへ移動したんです。だから、過熱を知らないミヒャエルが、冷めて居るものと思い込んで、掴んでしまったのです。

筍処理をした鍋は既に触れる温度だったんですから。それに、シルビアが火を使っているのは、承知していたのですから、ミヒャエルの抜けと、シルビアが気をまわして移動してしまった鍋、そう言う状況が重なりました。



いやあ、思わぬところに落とし穴ありですね。分からないから落とし穴の効果も倍増しますが、やっぱり油断大敵。ちょっと調べる！が先行していれば、こんなことにはなりませんでした。

いわば基本動作の欠如ですね。

唯、忘れずに、事後処置に並行して、意識の行使をしたのは、基本動作として自分ながらよっしゃ！でした。



今日はすっかり火傷の状況から脱出しています。「がんばったね細胞君、これからもっと気を付けるからね！」。

午前中に予約していた歯科から、シルビアが戻りました。お昼に間に合いましたねえ。

虫歯とかじゃなくて、いわば矯正の類の治療を受けて居て、マウスピースの調整だったんです、後一度出向くようになっているらしいです。

顎に痛みを覚え、司会に相談したら、その治療をすれば改善するだろうとの助言を受け、治療を頼んだのです。具合は良くなっています。凄いですね歯医者さん！

知らぬ間に、かみ合わせの関係出はに力を入れているらしいです。その力が偏ってかかるための痛みだとか。

安心して昼食が摂れます。



指を痛めたものの、筍は旨く炊きあがり、大根の葉も軟らかく炊きあがり、株の一夜漬けも完成！お昼の食卓に供します。