カテゴリ:日々思うこと
ふと思い出したので、今日はレレレのおじさんについてのありがたいお話を。
去年の年越しで「解時」というイベントがあって(既に少しブログにも書いたけど)、神谷町、東京タワーの近くにある光明寺に友達と行ってきました。そのイベントのプログラムの中にお坊さんの法話があって、そのお坊さんが「レレレのおじさん」のお話をしてくれたのです。それがとても印象的だったからここでおすそわけ(無断借用ごめんなさい、お坊さん)。 お坊さんというと60歳くらいのおじさん、もしくはおじいさんをイメージしてしまう。法話というと、人生を悟った上でためになるありがたいお話、もしくは仏教の法典の解釈の話とかちょっとかたい話を想像しちゃうんだけど、全くこの予想は裏切られました。どうやらこのときのお坊さんは私と変わらないくらいの年齢(おそらく20代前半)。話も固いものじゃなくて、普通のちょっといい話といった感じ。 まあ前置きはさておき、本題はレレレのおじさんです。レレレのおじさんってあれね。天才バカボンに出てくるあのキャラ。いつも「おでかけですか?レレレのレー」って言って、お掃除している変なおじさん。しかもそれしか言えないし、他の登場人物が何を言っても「?」で全く話を理解しない。一体何のためのキャラなのかナゾだけど、まあいい味出してる(ちなみに私はバカボン全作読破してます、笑)。 そのお坊さんによると、実は、バカボンは仏様なのだそうです。どの変が仏様なのかよくわからないんだけど、特にレレレのおじさんは仏教の法典に出てくるシュリハンダカというお釈迦様の弟子に似ているのだそう。このシュリハンダカという人はまあ私はよく知らないんだけど、本当にバカで、お釈迦様の言うことは全く理解しないし、他の弟子からもバカにされていた。そんなシュリハンダカにお釈迦様はただひたすら掃除することを命じたのだそうだ。 シュリハンダカはひたすら掃除し続けた。 そして、気がついた。 掃除しても掃除してもほこりはつもるし、チリが降ってくる。それに終わりがないことを。 振り払っても振り払っても降ってくるチリとかほこり。これはまさに煩悩なんだ。追い出そうとしても×2頭からとにかく追いやることのできない、煩悩の存在。 まあシュリハンダカはそういうことを悟ったのだそうです。 バカにされていたのにも拘らず。 まさにそれがレレレのおじさんなんだ!!! 彼はそんなにありがたい存在だったのね・・・・。と目からうろこでした。 ちなみに私バカボン結構好きなんだよね。新しいやつはダメ、元祖が好き。 今もう本自体は絶版だと思うけど、昔家にはボロボロのマンガがあって、幼稚園くらいのときに飽きるほど読んだ。今思うとああいうマンガって今ない気がする。めちゃギャグなのに、なんかほろりとくるというか、なんかどのキャラも哀愁が漂ってるんだ。脇役のニャロメもウナギイヌもどこかかわいそうだし、悪役も。悪役は結局バカボンのパパにひどい復讐されたりして、始めは悪役にむかつきつつも、最後には同情してしまうのです。 赤塚のマンガでは、「ヒッピーちゃん」も好きだった。 ・・・たぶん、私の世代ではおそらく誰も知らない、幻のマンガだと思う。猫のフーを連れて永遠と放浪する意地悪なこじきの女の子、ヒッピーちゃん。性格超悪いんだけど、なのに時々人情味がある。もう読めないかなぁ。ボロボロでも、捨てなければよかった、といまさら後悔。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 24, 2005 11:40:09 PM
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