カテゴリ:日々思うこと
今日はとある学会みたいなものに行ってきて、そこで中東の話を聞いた。興味深かった。と同時に中東のことを私はまったく知らないっていうことを痛感した。
いろいろな人々がいるけど、自分が生きている世界においてはまったく当たり前な概念そのものが存在しなかったり、制度や常識が全く違ったり・・・。当たり前なことなんだけど、それをあまりにも知らなさ過ぎる。 911の自爆「テロ」のパイロットはエジプト人が含まれていた。彼の名前は忘れたけど、彼は普通の青年だった。普通に大学にも通っていたそうだ。何が彼を過激イスラム原理主義にしたのか?それはヨーロッパでの生活が一因でもあるという。イスラム教徒に対する差別。 テロの温床になってるものって、そんなに単純じゃない。 テロ行為は許されるべき行為ではないとしても、「テロリスト」になってしまう理由がある。その理由を考えることを私たちはあまりにも軽視しすぎている。善と悪の二項対立が成り立つのは、おとぎ話かファンタジーの中の世界だけだ。世の中全部そんなに単純じゃない。相手を「悪」だと決め付ければ、自分たちは自動的に「正義」になる。それ以上考えなくていい。本当に楽だね。こういうふうに、人々は簡単なことを好む。わかりにくいことはイヤだから。それを知っている権力者は実にわかりやすい言葉を使う。でもわかりやすいってことは同時にたくさんのことが省略されているってことでもある。そのわかりやすい言葉の行間にどれほど大事なものがそぎ落とされていることか。物事を忠実に説明するにはどうしても複雑になるし、難しくなるのが当然。だからわかりやすい言葉っていうのはある意味危険なんだ。 尾崎豊の「銃声の証明」の歌詞はすごい。この曲は911が起こる前、10年以上昔の曲だけど、これを聴いたとき、やっぱり中東が思い浮かんだ。いや、世界中で起こっていることかもしれないけど。彼の歌詞のように、もしかしたら私たち自身が「テロリスト」を育てているのかもしれない。そのことに彼は気づいてたんだろうか。私はようやく最近そう思い始めた。 「銃声の証明」より一部 (尾崎豊) 権力を潰すことだけを教えられてきた 俺はテロリスト 平和など生み出せやしない 俺はテロリスト この世に生きる人々の 一人一人に責任があるなら この革命と一緒に命を共にするんだ 生きていることに罪を 感じることなく生きる人々よ お前はこの世のテロリスト 俺を育てたテロリスト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 29, 2005 11:53:38 PM
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