テーマ:最近観た映画。(40130)
カテゴリ:へっぽこ映画レビュー
先月BSでルキノ・ヴィスコンティ特集をやっておりまして、全部録画したのですが観る時間がなく、取りあえず「ベニスに死す」だけは観たのでへっぽこレビューです。
★★★★★ 1971年、イタリア/フランス 監督 ルキノ・ヴィスコンティ 出演 ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ、 ロモロ・ヴァリ、マーク・バーンズ ■commentary 老いた作曲家アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)は、静養のために訪れたベニスで出会った少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)の類い稀なる美しさに惹かれ、ひたすら目で追う…というだけの内容なのですが、主人公(アッシェンバッハ)のとてつもなく痛く切ない心情がひしひしと伝わってくる魔法がかけられたような作品です。美しさへの羨望、年老いることへの絶望が美しいベニスを舞台に巧みに表現されています。さすがヴィスコンティ、天才です。 とにかく、全編ビョルン・アンドレセンの完全無欠な美しさに息を飲みます。端正な顔立ちは言うまでもなく、それに加えて透き通るような乳白色の肌に薔薇色の頬がそれはそれは愛らしい。決してとどめておくことはできない少年期のはかない美しさが炸裂です。ヴィスコンティがヨーロッパ中を探し回ったというだけあり、これほどの美少年は今も昔もそうはいないでしょう。 そして、当時ピチピチの15歳だったアンドレセン氏も現在は51歳。 上の写真が36年という歳月の長さを物語っております。Before→Afterに皆驚くわけですが、それはアンドレセン氏が「ベニスに死す」以降表舞台から身を引いてしまったため、彼が年を重ねていく様子を伺い知ることができなかったからだと思われます。だって最初から現在の写真だけを見せられたら、多分フツーに「素敵な初老の男性」という印象を持つと思いますもん。36年も経てば、そりゃ年もとるわよ。 いやーしかし世の中にはこれほどまでに美しい人がいるのですね。 とても目の保養になりましたーヽ(´-`)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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