日本銀行が日銀当座預金を、紙の形に変えたもの、すなわち現金紙幣の流通額は、1980年は20兆円でした。
それが、現在は120兆円。四十年で六倍になりました。
【日本の現金紙幣発行残高の推移(単位:兆円)】
http://mtdata.jp/data_78.html#genkin
なぜ、現金紙幣を持ち出したのかといえば、「おカネ」として分かりやすいためです。おカネと言えば、現金紙幣、という人は多いでしょう。
その現金紙幣が、過去四十年で六倍になっている。日銀は、一体全体、どこからこの現金紙幣を「調達」したというのでしょうか。
お分かりですね。
日銀は国債を引き受ける際に、銀行の日銀当座預金を「増やす」ことで代金を支払う。銀行が、需要に応じて日銀当座預金を「引き出す」と、現金紙幣が発行される。
現金紙幣は、日銀の倉庫に眠っている時点では、貨幣ではありません。銀行に渡された瞬間に、「債務と債権の記録」すなわち貸借関係が成立するため、貨幣になります。
日銀の倉庫に積み上がっている札束は、「振り出し前の小切手帳」に他なりません。皆さんが、小切手帳に名前と数字を書くだけでは、それは貨幣ではありませんよね。
小切手は、振り出された瞬間に「貸借関係の成立」となり、貨幣になります。現金紙幣も同じなのです。
というわけで、
「カネのなる木はない」
のは事実ですが、貨幣とは無限に発行可能です。何しろ、貸借関係です。関係に物理的な制限はないのです。
記事タイトル: カネのなる木はないが貸借関係で生まれる
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