米英軍がイエメンを爆撃し、フーシ派が反撃として紅海近海のタンカーを攻撃する。
最重要な「戦略物資」であるエネルギーのロジスティックが揺らぎ続けています。少なくとも、原油等の戦略物資が「安定的」「確実」に日本に入る時代は、もう終わったのは疑い有りません。
1月15日、イエメンの港湾都市アデンから南東に95カイリの沖合を航行中の船舶(マーシャル諸島船籍の米国のばら積み貨物船)に、ミサイルが命中。乗員にケガはありませんでした。テロリストが陸上から「ミサイル」を撃ってくる時代が来るとは・・・。
もっとも、以前も書きましたが、フーシ派と呼ばれてはいても、イエメンの首都と人口集中地域を支配しているわけで、事実上の「イエメン政府」です。なぜ「フーシ派」と呼ばれているのかといえば、単に国際的に承認されていないために過ぎません。
よくよく考えてみると、実質的に米英軍は「イエメン政府」の主権下にある地域を爆撃しているわけで、これは普通に「戦争」行為です。もちろん、戦争行為として認識されないためにも、「フーシ派」と呼称しているのでしょうけれども。
『フーシ派、攻撃対象を米船舶に拡大=報道官
イエメンの親イラン武装組織フーシ派のナセルディン・アメル報道官は15日、攻撃対象を米国の船舶にまで拡大すると述べた。
テレビ局アルジャジーラに対し「われわれが標的とする船舶は必ずしもイスラエルに向かう船舶である必要はない。米国の船舶であれば十分だ」と指摘。「米国は海洋安全保障を失う瀬戸際にある」とした。
また、米英が先週イエメンで実施した攻撃により、米英の船舶が「正当な標的」になったとした。』
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 「戦略物資」である原油調達先の多様化を
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