大手上場企業の純利益が過去最高を更新しました。
ちなみに、GDPは純利益ではなく粗利益(厳密には「付加価値」)の合計であるため、
「GDPがマイナス成長になったとしても(なっています)、上場企業の純利益が史上最大」
は、普通に起き得ます。
粗利益(付加価値)が減ったとしても、その後の費用(法人税を含む)を削減すれば、純利益は増えるのです。そういう会計なのですよ。
『上場企業、純利益47兆円突破へ 最高益更新、24年3月期
東京証券取引所の最上位「プライム市場」の上場企業を中心とする1430社の2024年3月期の純利益合計額が47兆円を突破し、過去最高の見通しであることが26日分かった。前期比で12・9%増となる。(後略)』
企業会計に詳しくない方のために解説しておきますと、企業の損益計算書は、
売上
▲売上原価
粗利益<ここに消費税がかかる。厳密には「課税売上-課税仕入」。同時に、この(厳密には付加価値の)合計がGDP。
▲費用
税引き前利益
▲法人税
純利益
と、売上から各種費用(支出)を差し引き、純利益にたどり着きます。ちなみに、営業利益、経常利益、特別利益のあたりは省きました。
そして、この純利益から「配当金」が支払われます。株主資本主義の下では、配当金の原資である純利益を最大化することが「企業の目的」とされます。
具体的には、
1.売上原価を下げる(下請けに値下げ圧力をかける)
2.費用を下げる(特に、人件費を引き下げる)
3.消費税を減らす(費用、に入っている人件費を、業務委託契約(売上原価に入る)に切り替える。社会保険料も減り、一粒で二度美味しい)
4.法人税を引き下げる
といったことをすると、純利益が大きくなり、配当金が最大化されます。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: GDPがイナス成長でも上場企業純利益過去最高になる理由
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