未だに国債について「国の借金」「将来世代へのツケ」と叫んでいる人たちは、本当に思考能力を持っているのでしょうか。
例えば、銀行預金がない世界を想像してみてください。
1.政府が国債1兆円を発行し、日銀から日本銀行券1兆円分を調達する。
2.政府が日本銀行券1兆円分の支払いを国民に行う
3.国民の手元に1兆円分の日本銀行券が残る
この「1兆円分の国民の日本銀行券」について、「国の借金!」「将来世代へのツケ!」と騒ぎ立てているわけです。
頭がおかしい、と思われても仕方がないでしょ?
ちなみに、元祖中央銀行であるイングランド銀行は、まさに「上記の目的」のために設立されたのでございます。イングランド王国政府が国債を発行し、イングランド銀行が引き受け、イングランド銀行券を発行する、です。
もちろん、日本銀行券とは異なり、国債には金利がありますよ。
ありますが、日本国債の金利は世界最低なのです。
【主要国の長期金利の推移(%)】
http://mtdata.jp/data_92.html#syuyoukoku
この状況で、
「日本は国債金利が急騰して財政破綻する!」
とやるのは、なかなか難しい。
しかも、上記は「日本銀行に支払う金利」も含んでいます。ご存じの通り、日本銀行に支払った金利は、日銀決済が終わると、国庫納付金として戻ってきます。
加えて、日本政府が保有する莫大な外貨準備(主に米国債)からの金利も考慮しなければなりません。
というわけで、「中央銀行保有国債」と「外貨準備からの金利収入」を考慮したネットの利払費で見ると、日本はG7諸国の中でカナダの次に金利が低い。
24年6月4日の参議院財政金融委員会において、財務官僚は西田昌司参議院議員の質問、
「G7諸国の政府のネットの利払い費は何パーセントか?」
という質問に対し、以下のように答えています。
「お答え申し上げます。OECDが本年5月に公表いたしました、最新の経済見通しによりますと、G7諸国の2022年のネットの利払い費の対GDP比について、日本は0.28%、カナダが▲0.36%、ドイツが0.48%、フランスが1.89%、米国が2.98%、イタリアが4.01%、英国が4.02%となっておりまして、G7諸国の中で二番目に低い値になっています。」
――――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 使い捨てろ! 使い捨てろ!
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