テーマ:うちのお義母さん。(30)
カテゴリ:家族
義母は古い家に住んでいて、ポルトガルの古い家にありがちな、オープンな暖炉(映画で観る様なやつ)を愛用していた。
クリスマス前に、「煙突が火事になって、暖炉を取り替えることになった」と義母から悲しそうな声で連絡があった。 煙突から火が出て、近所のばあさんと二人で消火活動をして、暖炉が使い物にならなくなったとか。 火が出た理由は、アンソニーの弟が煙突の修理の際に、高温の場所では使ってはいけない素材を使ったから。 バカですねー。 ま、家が火事にならないだけ良かったんだけど。。。 クリスマスに行ったら、まず義母の居間に通されて「どうだい?あたしの新しい薪ストーブは!」と自慢げに見せられたのが、これ↓。 ほほ~。 私は一面の壁すべてに塗られた、このペンキの色に衝撃を受けた。 「お義母さん、これどっかの美容サロンですか~?」 実はこの色、甥っ子の彼女の脱毛サロンの壁の色なのだ。(今は潰れてしまったけど) あのサロンは四方の壁がこの色で塗られていて、落ち着くどころか発狂しそうになったけど。。。 あの色が義母のハートを掴んでいたのね。 火事が出た壁は、元のクリーム色より濃い色のペンキを塗らなくてはいけなかったらしい。 それでこの色になったそうだ。 でもさ、74歳の老婆で未亡人の居間の壁がこの色って。。。 まあ、一面だけだし、いいのかも。 新しいストーブは、今までと違って、居間はすごく温かかった。 オープンの暖炉って、見た目にはいいけど他のタイプの物に比べるとそんなに温かく無いと思う。 しかもオープンってことは、外界と繋がっているから、火を付けていないときは外気が室内に入って来てすごく寒いのだ。 今回のは閉まっているから、それだけでも寒く無い。 田舎の石造りの家はただでさえ寒いからね。 今回のストーブは画期的な変化ですわ。 このストーブは、上の部分がオーブンになっているの。 温度計が付いているとは言っても、温度調節は非常に難しく、厳密な温度設定が必要な料理は無理だけど、義母はこんな物を作っていたよ↓。 スペアリブのオーブン焼。 長時間調理が必要なものは便利かも。 部屋が暖まるついでに、料理も出来る~。 日本で言えば、石油ストーブの上で煮物をしたりする感覚かしら。 パンも焼く!とか夢が膨らんでいるみたいだけど、どうだろう? 温度調節難しそうよ。 一枚目の写真を見てくれると分かる様に、義母はごちゃごちゃした物を並べるのが好き。 ストーブの上なんか何も置かなくてもいいのに、陶器の人形なんかが置いてある。 しかも、底には銀紙付き。そこまでして置かなくてもいいのにね。 スペアリブのオーブン焼きが出来た時、彼女は取り出した耐熱食器ごとバーンとストーブの上に乗せた。 アンソニーが「金属の塗装が剥げるから止めなさい!もっと丁寧に使う様に」と注意した。 耐熱の特別な加工がされているから、ペンキが剥げてもちょっと修理する訳にいかないからね。 それに対し、「こうやって置いた方が料理が温かく保存出来る」と対抗した義母。 ああ言えばこう言う口達者な人なんだよね。 アンソニーはどんなマシーンでも大事に扱う人なので、義母は180度違うタイプ。 今回、義母のキッチンでまじまじ見た電子レンジや冷蔵庫はすごい事になっていたよ。 レンジはこぼした汁で、いろいろな所が錆びている。(汁物が沸騰するまでレンジに欠けるので吹きこぼれるようだ) 冷蔵庫もしかり。。。 この二つの電化製品は、ほんの2、3年前に買ったばかりだ。 それだけで、こんなに錆びるものなの? ストーブのオーブン部分の使用で、汁をこぼしたりして放置して錆びちゃったりするんだろうな。 あのストーブも新しく見えるのは今年だけなんだろうなー、とキッチンを見た後、確信した私です。 お義母さん、頑張って~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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