|
カテゴリ:煙のマントを羽織って
今夜はしらふである。 あっ、ビールは飲んでいる。 今夜のBARうちんちのメニューはこれであった。
冷やし中華。ビールはヨナヨナ。かみさんは飲み会だから、このあと後片付けもしなくてはならない。 さて本題。 ニコチンが体内で代謝されると、コチニンという物質ができる。唾液中や尿中のコチニン濃度は、受動喫煙の影響を調べるのに良い指標となる。 お昼休みに、医学雑誌をパラパラめくっていたら、公共施設が全面禁煙となったスコットランドで受動喫煙の影響が実際に減少したかを検証した論文が載っていた。 禁煙法施行前と比較して、小学生唾液中コチニン濃度はほぼ半減、非喫煙者のコチニン濃度もほぼ半減、喫煙者のいる家庭の児童や非喫煙者のコチニン濃度はちょっと減少したそうだ。 禁煙法が施行されれば、非喫煙者の受動喫煙の影響が減少することが証明されたわけだ。 こういう事実を突きつけられると、喫煙者の僕でさえ、禁煙法やむなしと思う。 また、この論文は、家庭内の子供や非喫煙者の受動喫煙を減少させることがこれからの課題だ、とも述べている。 痛い。 僕は自室でしかタバコを吸わない。でも、ベランダでしか吸わないという喫煙者の子供も、非喫煙者だけの家よりコチニン濃度が高くなることが知られている。その微量な濃度がどの程度健康に影響するのかはわからないけれども。 もうひとつ、禁煙を推進しようとする様々な方策が提案される一方で、タバコの製造・販売は禁止されないという大きな矛盾がある。もちろん、莫大な税収のためだ。 もし仮に、突然タバコを売らなくなったとしたら、減収を補うために他の税金を上げるしかないであろう。例えば消費税。 喫煙者は、消費税が増えてもタバコ代が浮くことで、差し引きプラスになるだろう。吸えない苦痛という代償を払うことにはなるが。非喫煙者の場合は、税負担が増える代償に勝利の喜びを味わう。 まあ、そんなのもありか、って気がしてきた。 ニコチン中毒者にとって、タバコを吸うことは快楽である。快楽が奪われることは悲しい。 嫌煙家にとっては、タバコの煙は害悪である。害悪が消えればさぞ気持ちいいであろうな。 自分がどう対処していけばいいのか、まだよくわからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[煙のマントを羽織って] カテゴリの最新記事
|