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カテゴリ:夏休みの自由研究
こう雨が続くと、気分が滅入ります。夏休みなんだから行動を起こさなくてはと、重い腰をあげて、昨日はフェルメール展を見に上野の東京都美術館に行きました。 駅で買った太宰治の「人間失格」を読みながら電車に揺られていると、都会の灰色の空がさらに暗さを増すようで、理由もなくどんどん落ち込んでいく。 雨だ、これはただ雨のせいだと、自分を励ましつつ。 さて、ようやく上野について都立美術館に向かいます。雨のせいか人は少なめでしたが、さすがフェルメール展だけあって、にぎわっているようでした。チケットブースがしまっているのを不思議に思いながらも会場に歩いていくと、 「今日ななんとか会員様限定日ですが、招待状をお持ちですか?」 と、受付で止められてしまいました。 「いいえ、持っていません」 はるばる来たんだからと、少し駄々をこねてみたんですが、ダメでした。 しかたないから隣の西洋美術館でコロー展でも見るかな、と思ったのに月曜休館でした。美術館って月曜休館が多かったんですね。科学博物館とか動物園とかは見る気になれず、思い切って六本木の新国立美術館に移動しました。 ぼーっとしていたせいか、ここも閉まっているかもしれないと気づいたのは六本木に着いたときでしたが、やってました。 ウィーン美術史美術館の静物画の秘密展 静物画か、ちょうどいいんじゃないの?はい、なかなか良かったです。沈んだ気分にふさわしく、写実的でそれでいて不思議にシュールレアリスティックな17世紀の静物画たちに癒されました。 牡蠣や檸檬を描いた絵があって、400年前も牡蠣を描くために見つめていたひとがいたんだなあ、と思ったら、平らな心に波が戻ってきました。
これはパブデの絵です。間違わないように。色々試していますが、やはり牡蠣にはスモーキーなアイラの酒が合うようです。 ひとりぼんやりと、カフェでお茶して帰ってきました。描く意欲も湧いてきました。 描くために軽く飲んで帰宅しましたが、今夜も雨の中とぼとぼおでかけしようと思います。もっと心を波立たせねば。 せっかくの夏休みのおでかけなんだから、日帰りというわけには行くまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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