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カテゴリ:BAR!BAR!BAR!
Bbをあとにして、次に向かったのは「Shot Bar Asty」です。なんとなく名前もステキですし、女性バーテンダーのいる店らしいので、その点にも興味をひかれました。
なんとか見つけてドアを開けると・・・ 明るめの店内にはレゲエが流れ、常連らしい若い男性客が二、三人、二人の若い女性バーテンダーとなごやかにおしゃべりしております。 あれっ予想していた雰囲気とずいぶん違うぞ。 つまり、僕が勝手に想像していたのは女性バーテンダーもいる正統派のバーなのですが、Astyは2人の若い女性バーテンダーと飲みながらおしゃべりするちょっと軽いバーだったのです。 どこが不満なのか少しの間考えました。そう、たぶん女性バーテンダーが若すぎるんだだから信頼できなくて落ち着かないんだと思います。 ちょっとミスったかなあ、と思いながらも、酒棚を見渡せば、一通りの酒は揃っているようだし、カウンターにはオーバンだのタリスカーだのも並んでいるから、まあ飲むものには不自由しなさそうです。 そこで、また微妙な注文でしたが、ジャックローズを頼みました。というか、店に入る前からジャックローズが飲みたいと思っていたものだから、つい。 「ジャックローズ・・・?カクテルですか?」 ああ、やっぱりそうきてしまったかあダイキリとかギムレットとかマティニとか超有名カクテルにしとけばよかったなあ。 「いや、違うものでも・・・」 「少々お待ち下さいね」 茶髪のバーテンダーは奥に引っ込み、なにやらごそごそしています。カクテルブックを開いているのでしょうね。しばらくしたら出てきました。ちょっと怖いから酒をシェーカーに入れる様子はみないようにしていると、レゲエのリズムに合わせたのんびりしたシェークが聞こえてまいります。 「はい、ジャックローズですぅ」
細氷一片も泡一粒も浮いていない完璧にフラットな液面、そしてとても赤い こんなに赤いジャックローズを見たのは初めてです。 感動しつつ、飲んでみました。 甘~いっ こんなに甘いジャックローズを飲んだのも初めてです。グレナディンの分量が違ってないかい?それとも、によれば実はこれが古典的本格派ジャックローズ? でも、二口、三口とすするうちに、だんだんこの味が店の雰囲気にもあっている様な気がしてくるから人間の順応力ってたいしたものです。そこでさらに追い打ちが来る。 「9月のチャームはこの3種類からお一つ選んでくださーい」 きたーっ、チャームだよ、チャーム 当然ここではお通しなんかありません。チャームなんです。この際、甘甘で行ってみようと決意して、「さつまいもとリンゴのグラッセ」を選択。これがシナモンが利いていて意外においしかった ジャックローズとあいまって秋の雰囲気をたっぷりと演出してくれますなんだか楽しくなってきた。それに、二人ともそこそこかわいいしさ 次は、今月のお勧めビールにしてみましょう。ネグラモデロです。 「グラスはいらないよ」 郷に入れば郷に従え。瓶に口をつけるのは久しぶりだなあ。 バーテンダーと絵のお話などしているのも楽しかったのですが、やはりどうしても芯のところで違和感が払拭しきれないような気がします。 たぶん今が一番楽しくて、これ以上いてももっと楽しくはならない、そう思ったので、半分ほど残ったネグラモデロを片手に帰路につくことにしました。 ちびちび飲みながら歩いていると、やけにキャバクラの誘いが多かったな。 キャバクラやこういうかわいいバーは、僕ひとりでは楽しめませんね。常連になって初めて真価を味わえるタイプの店だから。 一方Bbのようなバーは、一見さんの旅人も快適に飲めます。会話をしてもいいけど必ずしも会話をしないことが不自然じゃないからかもしれません。でも、もうちょっと長くあの娘たちとおしゃべりすればよかったかな、とも思うのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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