375693 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

BARで描く絵日記

BARで描く絵日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

プロフィール

パブデ・ピカソ

パブデ・ピカソ

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

ニューストピックス

お気に入りブログ

Bar UKからのお知ら… うらんかんろさん

モルトの灯 Danny-SWさん
hiko's style [archi… hiko1963さん
ガッちゃんの気まま… がっちゃん2856さん
 Schlafmittel -酒… Schlafmittel_DRCさん
贅沢な時間 paul.yoshidaさん
酔考録 じーん1974さん
whisky-mistの酒と雲… whisky-mistさん
モルトウイスキー&… ophiuchiさん
Bar&SingleMaltWhis… shibuya8604さん

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:もちょっとMOJITO(07/21) cialis 5 mg pillscialis impacting sperm…
http://buycialisky.com/@ Re:感染経路と春のマリアージュ(03/26) female response to cialiscialis e viagr…
http://buycialisky.com/@ Re:美術館で牡蠣に出会う(08/26) cialis es mas potente que viagra1canada…
http://buycialisky.com/@ Re:ギャラクティカ・サマー(07/27) cialis 20 mg ervaringalternatives to vi…
http://cialisvonline.com/@ Re:もちょっとMOJITO(07/21) maximum dosage of cialisbuy name brand …
2008年10月17日
XML
カテゴリ:メルトダウン

 一人で飲む一時間の幸せのあとに、ちょっと人恋しくなって誰かあのドアをあけてくれないだろうかと思っていると、それを見透かしたように友人夫妻が訪れることもある。

 いつも以上に饒舌になり、愉快な時間をすごし、帰りたくはないんだけど、なんとなく帰る時刻が来たなというお告げのようなものを感じて帰る。

 眼を細めないと見極められないほどに収束する街燈の列と、真上から照らすほとんどまん丸の月に見守られながらかえる道。

 靴音と、iPodから流れるラベルのピアノと、少し速まった鼓動を聞きながら、

 膀胱の訴える焦燥感をなだめつつ、

 現実と非現実の境界を綱渡りする。

 楽しさや懐かしさにさいなまれ、悲しさと切なさに癒され、友情の暖かさを憂い、孤独の寒さをいつくしむ。



 こういう酔い方は日常だったのに、最近はこの感覚から遠ざかっていたように思う。つまり、いつもの自分に戻ったという感覚。それはいいのか悪いのかはわからないけれども、馴染んだ感覚なのでとても居心地が良い。

 たぶん、自分の中で、もちろん完全ではないけれども、現時点で到達できる限界に近い思想が見えたからかもしれない。

 それはまた数年後に塗り替えられるかもしれないし、もしかしたら数日後に塗り替えられてしまうのかもしれないけれど、今夜のお月様が真上にある時点で、納得がいくというか妥協できるというか、そういう中継点を通過したからではないかと思う。たぶん、きっと、なんとなく。

 あるいは逆に、そんな絶妙の酔い加減がそう錯覚させているのかもしれないのだが。

 結局それは、自分自身ではわかり得ぬことだし。

 そして、それを批判するでもなく、誉めるわけでもなく、ただ無関心に照らしているお月様の光がとてもありがたいのだ。

 

 今夜も絵はない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年10月18日 02時23分49秒
コメント(0) | コメントを書く
[メルトダウン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X