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カテゴリ:ある夜の出来事
ざんざん雨が降っていたのでどうしようか悩んでいたのですが、仕事を終えて外に出たら止んでいたので、厚い雲に監視されながら飲みに出たのでした。
選挙は、民主党の大勝という結果でしたね。過半数を優に超える議員数を確保したので、民主党が提出する法案はぞくぞくと実現することになるでしょう。 我が家では、高速道路の段階的無料化、高校生の授業料免除、中学生のいる家庭への補助などの恩恵が得られるのを楽しみにしています。 しかし、それらの財源がほんとうに財政の見直しによって錬金術のように生み出されるのか、ちょっと胡散臭い気もして心配です。 行政改革の影響によって、僕の給料が減ったら元も子もないし。 付け焼刃で調べたソマリア沖の海賊掃討作戦は、始めちゃったのだから、現場の隊員たちが臨機応変に対応できる形で継続した方がよいと思っていたのですが、これは継続されそうなので良かった。 日本の船舶を日本自身が守るのはあたりまえのことに思えます。 現場の人にとって、別の国の船が襲われているのを見つつ知らんぷりすることはできないでしょう。人道的に許し難い状況を見たら手を差し伸べて助けようとするのは自然な気持ちです。 外交や国際協力に関しては未知数だけど、がんばれ自衛隊。 民主党が政権をとったからといって民主主義レベルが向上するわけではありません。もはや資本主義というものが限界を迎えているのだから。 自由競争を推奨している世界では、当然勝つ奴と負ける奴が現れる。 市場を開拓しなければ景気は回復しないし、市場を開拓するということは、搾取と貧富の差を生みだす。そんな仕組みです。 封建主義、共産主義、全体主義、資本主義、いろんな主義のどれもが世界をうまく運営していくには貧弱だ。新たな思想が必要なのか、いやいや、はじめから一つの思想で世界がまとまることなどないのです。 みんなが住みよい状況と自分が住みよい状況が合致すればゆうことないわけですが、みんなというのは単一の集合体ではなく、個人個人の雑多な混合であり、それぞれが住みよい状況を求めるとすれば、食い違いが広がるのは当然でしょう。 民主主義の伝家の宝刀は多数決、でも少数意見を無視してはならぬ。 そんな矛盾をクリアする方法なんてあるのでしょうか。 民主党へのモーメントは実体のあるエネルギーなんでしょうか。 宇宙のはじまりを解き明かす統一理論が構築されたら、未来を予測できるのでしょうか。重力や時間を操ることができるようになれば、呪文を唱えたり頭をこすりつけてお祈りしたりしなくても、みんなの幸福が実現されるのでしょうか。 そんな妄想を生々しくリアルに楽しむために一票を投じました。競馬は馬券を買わなければ楽しめないのと一緒です。 酒税撤廃をマニフェストに挙げる政党があれば、こんなに悩まずに済むのでしょうが。 ほろ酔いで帰宅し、潤と散歩に出かけます。 いつのまにか雲はちぎれちぎれて漆黒の宇宙が再びそのうつろな瞳を見開いていました。解放感とともに感じる虚無感。このまま秋に突入してしまうのだろうか・・・。 少しふっくらしはじめたお月さまが色っぽかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月31日 23時25分57秒
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