BARで描く絵日記

　広島BAR巡り、BAR Brownで教えてもらったGS BAR を目指して繁華街のジャングルを迷走。おそらくこの辺だろうと思ってGSのスペルを探すのですが、ちっとも見つかりません。

　ビルの４階らしき「TS」という看板を見つけましたが、BARという表記はないし、1階と聞いていたのでたぶん違う。いや、酔っ払ってるからTSをGSと聞き間違えたのだろうか、なんて気もしなくもない。

　それとも、もう一本奥の路地なのか・・・。

　そんな風にしてうろうろして疲れ果てていたら、「Little Happiness」という店が目にとまりました。ドアにワンポイントのハートの切り抜き。確かBAR NAVIにも載ってたぞ。女性店長の癒し系BARではなかったか。入口のメニューボードを見ると、怪しい店でも高い店でもないらしいので休憩がてら寄ってみました。

　カウンター主体の「BAR」なんですが、なんとなくサロン的？？

　女性店長は奥から出たり入ったりして忙しそうでしたが、ウエイツ君風な若いバーテンダーがきさくに話しかけてくれます。なんとなくネクタイを緩めたくなる癒し系BARです。

　ブルイックラディのPEATを注文します。

　　　

　ここでもう一度GS BARの位置を教えてもらい、お礼にダンカン・テイラーのオクタブシリーズのラフロイグを注文しました。ピートピートでまさに一服って感じ。

　　　

　店長とも少し談笑し、疲れも和らいできたので、再びGS BARを探しに出ました。

　こんどこそ簡単に見つかると思っていたのに、やはり見つかりません。まちがいなく、この路地のはず。おかしいな、歩いて20秒以内の位置にいるはずなのに・・・。新月の夜にしかたどりつけない魔物の巣なのか、結界が張られた安倍清明の一条戻り橋なのか。

　色んな呪文を口ずさんでみても、見えない扉は見えないままです。マグルには見つけられない9と1/2番線なんでしょうか。

　ついにあきらめて、調査していたBAR CORTON（コルトン）というワインバーに移動しました。ワインバーというかワインの豊富なBAR。ゲヴェルツトラミネールを注文。

　　　

　予想していたより店内は広く、奥のテーブルだかボックス席だかにいる団体の中に声のでかい酔っ払いがおり、ちょっと快適ではありません。決して悪くないBARだったのですが、タイミングが悪かったみたいです。寝酒として、レモンハート最新刊に載ってたロン・サカパ・センテナリオ23（グアテマラのラム）をくいと飲み干し、早々に退却しました。

　明日こそはGS BARを見つけてやるぞと復讐を誓いつつホテルに戻ったら、あれまあ、もう深夜1時。昼も夜も、よく歩いた一日でした。