初めての中間試験が終わり、その結果みてあわててお母さんが来塾。
今年中学1年生になったばかりのK君のお母さんがやってきました。自分の子の成績を見てびっくりしたのでしょう。おそらくK君のお母さんの子供の頃は何もしなくてもできたからでしょう。 塾に入れたのだからある程度の成績が取れるのが当たり前のようにおもっていたのでしょう。確かに私たちは子どもたちの成績向上の手助けはしています。 実際、かえってきた国語の答案をみながらお母さんは言います。記述問題で80%できてはいるが100%でないので点数はあたえられなかったと。これさえあっていればもっと点数は上がるのにといいます。 次に漢字のところをみてみると回答率なんと0%です。お母さんはいいます。この子は小学生の頃から漢字はぜんぜんできなかったんです。よいところを伸ばしてやりたいのであえて漢字の練習をやらせてないんです。 私はそれを聞いてあぜんとしました。0%から80%完成させるのと80%から、完璧に100%にするのとどちらが大変なことなのかわかっていなっかったからです。 この子は空想が好きな子で授業中問題を解くのに時間がかかります。集中して問題が解けないんです。そのため他の子より時間がかかってしまうため、与える問題の量も他の子の半分です。塾で出す宿題も分らないのかやらないのかわずかしかやってきません。 結果はどうでしょう。数学のテストは他の子の半分しかできてません。理由は簡単です。後天的に身につけられる計算問題などは繰り返し問題を解けば誰でもできるようになるのにそれをやっていないからです。 そこでお母さんに提案しました。家で宿題がきっちりできているか必ずチェックしてもらうようにと。最初は忙しいからということでしたが、いろいろ1時間半くらいかけてお話させてもらって了解をえました。 私の姉の子が中学1年生のとき、同じように数学が平均点くらいしか取れずに相談を受けました。今度のテストは方程式の計算が範囲なのでどういう勉強をさせたらよいかとのことでした。 私はとにかく問題を解かせて、間違ったところだけチェックして、正解が導けるまで何度も繰り返しやらせたらよいとアドバイスしました。 その結果はどうだったでしょう。なんと100点をとってきました。100点は学年で3人しかいなかったみたいです。 いまでも、私は後天的に取得できる分野は繰り返し時間をかけることが必要だと思っています。それとよくミスするところは特に何度も繰り返し、これでできるようになった”やったあ!”と感動するくらいまでやるべきだと思っています。感動があって初めてわかった、理解した、ということになるのだと思っています。