遂に人口減社会に転換したと日経のトップ記事がありました。
日本ほど急激に高齢化する国はなくて、日本が初のケースに
なるんです。お手本にする国はないんですね。

単に人口減になるのではなくて、支える若い人は少なくて
支えて貰う高齢者が増える・・・というのは確かに大変な気が
します。

日経平均は連日高値を更新していますが、この先の国を考えると
複雑な気持ちです。

一人が三人を支えることが出来るほど力をつけないと、成り立た
ないのではないかな？と思いました。
もちろん経済力でです。何人かに一人そういう人がいるという
のではダメで、全員がそれ位にならないと・・・

一番の解消は人口を増やすことですが、今の少子化の流れが
そう簡単に変わるとは思えません。
生めや育てやの社会ではなくなっているし、女性の負担を考えれば
沢山子供を産むという選択をする人は少ないでしょう。
結婚しない人も増えてますし。

自然な人口増が望めないなら、海外から受け入れるという手が
ありますが、島国でほぼ単一民族同等文化教育水準の日本に
外国人が溶け込める・・というのはすごい楽観論だと思います。

とはいえ、一人が三人を養える人に全員がなれるか、というのも
現実的ではない。

そう思うとかなりの大転換を考える必要があるんじゃないかと
思います。

香港は何の資源もない所で、貴金属などの貿易と観光と中国
と欧米を繋ぐ窓口として栄えてきました。
ところが中国へ返還、ＳＡＲＳで大打撃を受け、中国の一地域
として飲み込まれるんじゃないか、ということですごく不況に
なりました。

今香港はすごい自由化をしています。
香港は中国へのお金のパイプ役になってきています。
不透明さから人気薄の本土市場に上場せず、有力企業はみんな
香港に上場しています。
またもともとタックスヘイブン的なところはありましたが、
それをさらに進めてきています。
利子課税、証券などのキャピタルゲインも無税ですし、遂に
相続税もなくしました。
ということは、世界中からお金持ちが引っ越してくるかも知れない
んですよね。

日本は素晴らしい国だと思うんだけど、本当に思いきった政策
転換とかは出来なさそうです。

なんだかゆっくりゆでガエルになってしまいそう・・・。