2008J1第22節 神戸×G大阪
2008J1第22節 アウェイ(万博記念競技場) 神戸1-1G大阪あいにくの雨模様となった関西ダービー。両チームの最近の決定力不足を象徴するように、結果は1-1のドロー。展開からは上出来、内容を考えるとまあ妥当と言ったところでしょうか。勝ち点1は取れましたが、内容的には課題山積でした。しかし、良くなった所も見られましたし、何より嘉人が点を取ったのが大きい。好調時もチームには貢献してましたが得点出来ず、さらにこの所は調子を落としていたのもあって、少しプレーに冷静さを欠いていましたが、これをきっかけに良くなってくれると思います。そういうのも含めて次に繋がる試合だったと思います。さて試合内容ですが、前半の神戸はシンプルにゴールを目指すプレーで攻撃の形が作れた場面もあり、悪くはなかったと思います。特にノリオからのサイドチェンジが効果的で、対角の馬場もうまく受け手となり、攻撃に絡んでいました。しかし、攻撃がうまく回っているところで、前節と同じように裏へボールを通され、そこからのクロスで失点。遠藤のクロスまでの崩しは素晴らしく、相手を褒めるしかないのですが、どうしても中のマークのずれがもったいなく思えてしまいます。失点後は自信をなくしたのか、消極的なプレーが目立ちミスを連発。安全に行きたいと選択した横パスやバックパスを結局奪われては、何の意味もありません。特にサイドの選手は折角の出場機会を活かすためにも、もう少し積極性を見せてほしいと思います。何とか追いつきたい後半開始早々、内山のトラップがPA内でハンドと判定され、PKに。キッカーはPK職人の遠藤という万事休すの展開でしたが、ここで徳重がコロコロPKをストップ。ここで流れを掴めれば良かったのですが、それが出来ないのが最近の神戸。パス出しの遅さ、連携ミスがここぞという所で出てしまい、逆に相手の攻撃を受けることもしばしば。交代出場の吉田やヒデはチームの活力にはなりましたが、ゴールを奪うには後一歩及ばず。しかし、パワープレーを仕掛けたロスタイム直前、ノリオからのロングボールに交代で入った岸田がGKと競り合い、こぼれ球を拾った嘉人が虚を突くループシュート。ゴール裏からはオーバーするように見えたのですが、ボールは綺麗にゴールにおさまり、同点に。その後、カウンターからあわやという場面もありましたが、結局1-1。双方の痛み分けで終わりました。展開的には昨年と同じようでしたが、雨だったせいか、勝ち点1の悔しさからか、試合後はゴール裏も特にそれほどの盛り上がりも無く、みんな淡々と帰路についていました。そういえば相手の太鼓や応援が聞こえませんでしたが、あちらには何やら事情があったようですね。