日経新聞に載っていた「保育所設置、大企業の義務に」と言う記事について
長文です。11/16の日経新聞に載っていた記事に大企業は保育園を設置するように義務づけるべきとみずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野氏が書いていた。その記事を読んでみたけど、内容はわかるが、現実的に可能かどうか。冒頭に「都心の企業に、保育所設置を義務づけるべきだと主張なさっているそうですね」と言う文から始まる。「・・・、中・長期的には出生率を上げ、税金を払う人口を増やす必要があります。」と上野氏が答えている。この人口を増やすと言うことには賛成。が、都心の企業に保育園を設置したとして、どうやって連れて行くのか。東京のラッシュを知っている人は、子どもを連れて行けるレベルではないと考えると思うけど。以前、アジア系の観光客3人が、私の最寄り駅から電車に乗ろうとしていた。が、どうやっても乗れない。東京で働いている人はコツを知っているから何とか乗り込める。慣れている人しか乗れない電車に子どもをどうやって乗せるのか?時差通勤をすれば可能は可能だが、そもそも電車に乗って往復2時間も子どもが耐えられるのか?大人だって椅子とりゲームみたいな状態なのに。意外と赤ちゃんと一緒に電車に乗り込んでも、座っている人は席を譲らない。まず目を合わせようとしないから。この状態で保育園児を乗せる事はできないだろう。女性専用車両のように通勤ラッシュ時間に子ども車両を作るか。ただでさえ2車両が女性専用車両になっているわけで、これを増やしたら男性が乗れる車両はパンクするんじゃないかな。1車両が150人程度乗れるみたいなので、10両編成の場合は1,500人。乗車率は200%程度とすると1車両が300人で、全体で3,000人が乗っている。(確か100%というのは座っている人だけじゃなく、つり革にもつかまっている人を入れてだと思う。間違っていたらコメントください。)2車両が女性専用で、女性専用車両の乗車率を150%程度とすると1車両225人で、2車両で450人。3,000 - 450 = 2,550人が残りの車両に乗っている。1車両に乗っている人数は319人となるから女性専用車両以外は乗車率は213%。子どもが乗ることを考えると専用車両は130%程度にしても2車両じゃ足りないんじゃないかな。3つにすると1車両あたり195人で585人。3,000 - 585 = 2,415人。1車両に乗っている人数は345人となるから女性専用車両+子ども用車両以外は230%となる。ここまで行くと慣れている人ですら乗れないんじゃないかな。こう考えると、都心に保育園というのは現実的では無いと思う。保育園を運営するにはそれなりのお金がかかる。たとえば、0歳児の場合は3人に保育士1人が必要。1人の園児から7万円もらっても21万円。これじゃ保育士1人も雇えない。1歳~2歳児の場合は6人に対して保育士1人。7万円もらえれば42万円。ようやくビジネスとして成り立つくらい。もちろん3歳以上はもっと保育士の数が少なくて済むから、3歳以上を集中的に入れればビジネスとしては成り立つと思う。が、企業の育児休暇は最大でも1年半くらいまでしかとれないだろうから、0歳、1歳が集中するはず。こんな感じで、机上の計算でも保育園運営って難しい事がわかる。この計算は無認可の場合で認可になると助成金が出る。これがめちゃめちゃ大きいらしいので、認可保育園は保育料が安いのに設備が良いことになる。無認可でももう少し補助が出るようになると保育園をビジネス化する人も増えていくんじゃないかなぁ。そうすれば、無認可でもある程度設備が良くできるんじゃないかな。あとは、団塊の世代の大量退職をうまく利用するか。ずっと働き続けてきた人が退職していきなり家でのんびりなんてできないと思う。いきなり定年でこれからずっと家にいますと言われたら奥さん嫌がるんじゃないかと。奥さんはいろいろ友達とかいるけど、旦那さんはやることがない。良く言われているのが退職者に毎日の24時間スケジュールを書いてみてくださいと言うと、3回の食事と、お風呂、睡眠以外の予定が入らないと。こういう何をやろうか決まっていない定年退職者は保育士の資格を取りやすくするとか。保育士じゃなくても、送迎サービスをしてくれるだけでも助かると思う。朝送り届けて、帰りも迎えに行く必要があるけど、これを誰かに任せるだけでもかなり楽になるかな。そうすれば近くの保育園に入れなくても問題ないし。まぁ、ほぼボランティアじゃないと成り立たないから、退職者のビジネスと言うよりは毎日の日課があると言う感じだろうけど。やり方はいろいろあると思う。◆2009/11/16更新の日記14時58分 … マスコミや政治家の影響は大きい09時19分 … ミキハウスの肌着到着09時17分 … HDMIケーブル到着