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September 4, 2004
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朝7時に今日はクルマで出勤する同僚の先生にピックアップしてもらい職場へ。大変な濃霧で一時は有効視界が30、40mくらいのことすらあった。幻想的な光景なのに『隣が私ですみません』とO先生とお互いに言い合う。

授業は午前中のみ。午後から懇談開始。今年は担任している人数が少ないし、欠席もあったので、昨年よりもずっとゆったりしている。日本の高校受験を予定している生徒が何人かいることが確認でき、普段はゆっくりお話する機会のないお母様方からもじっくりお話しを聞くことができ、意義深い懇談となった。

相方がクルマを運転して迎えにきたので、片づけをして下校。月曜日がLabor Dayで学校が休みなので、ミシガンの思いで作り遠足旅行に出ようという計画である。

北に行こうとだけ決めてあって、相方が出発前に宿を探して予約していてくれた。町の名前は、相方も私も発音できない名前だし、いずれも知らない町である。ま、どんなとこだって見聞見聞と、北へ走ること3時間少々。最後は湖沿いへ出て快適なドライブウェイを走ったら、可愛らしいヨーロッパ調のヨットハーバー町に出た。あーーーーーー、ここは!!! 5月のS女史思い出作りドライブで通りかかったあの素敵な町じゃないの。しかもこの湖畔のホテルは、素敵な佇まいで記憶に残っていた『Edgewater Inn』じゃないの!うわぁぉ。相方も、ネットの写真よりも実物のほうが素敵で驚いている。

チェックインしようとしたら、先方のレセプションでダブルブッキングしていることが発覚。が、しばしのやりとりの後、手違いに気が付いたレセプションのお兄ちゃん、大変丁寧に対応してくれ、唯一空室の一番良い部屋を$50ディスカウントで用意してくれた。もとの予約とはほとんど差額なしである。

部屋に入ってみてびっくり。なんとベッドルームが2つで、主寝室はメゾネットの上階である。全室湖に面しているだけあって、リビングからつながるバルコニーからのながめは最高。

from Edgewater Inn

滞在型ホテルだからキッチンも充実している。ちなみにこの部屋、一番高い時は$355だが、オフシーズンは$149という安さ。しかも4人なら広々、子連れ二家族でも可能という広さだから、割安といえる。設備は調っているし、ホテルの対応もほっといてくれ加減もいい感じだし、非常に良いホテルだった。


旅行の詳細は、以下のメルマガ『出たっきり邦人』9月に掲載したものからご覧くださいまし。

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『出たっきり邦人』276号・連載12回/湖地方の夏の終わり

アメリカでは、9月の最初の月曜日がレーバー・ディ。 ヨーロッパ諸国が5月1日のメイ・デイを労働者の日としているのに対し、アメリカやカナダでは9月に勤労を称える日がある。ちなみに日本はメイ・デイもあるし(国民の休日ではないけど)勤労感謝の日もあるし(元来、新嘗祭の伝統に基づくものだそうだが)、欧米両方の慣習をとっているというところだろうか。

このレーバー・ディは、7月4日の独立記念日あたりから始まる本格的サマーバケーションシーズンに終わりを告げるものと考えられていて、リゾート地や観光スポット周辺のホテルなどでは、この日までがハイシーズン料金というところも多い。

よく知られているように、この国では子どもの学校が休みになる5月末から、新学年が始まる8月末から9月初めまでは長い長いサマーシーズンで、その間は会社勤めの人も学校勤めの人も、遠慮なく(?!)バケーションをとる。従ってこの時期は、仕事にしろ何にしろ、週日だからといって捉まえたい相手がオフィスいると思っていると豪快に肩透かしを食らう。

保険会社の担当の女性に問い合わせのメールを出したら『バケーションのため2週間オフィスにいません』と自動返信が戻ってくるし、仕事の雇い主のオフィスへ書類を貰いに寄ったら係の女史はお休み。『彼女はバケーションだから一週間半は戻ってこないわよ』とオフィスメイト達が教えてくれたりする。主治医の先生にアポをとろうと電話をかけたら、受付の方が機嫌よく『ドクター○○はバケーションだから、2週間はいませんよ。どうする?』とくる。

『遊びに行くから休んでます』と堂々と部外者に説明してしまうのは、日本人感覚としては他人事ながらハラハラしてしまうのだが、“バケーション”と言われれば仕方がないという雰囲気が社会でも職場でも、サービスする側される側にも共有されているから、誰も文句を言わない。コミュニティ全体がこの時期はそういう時だとみなしているから、何らかの協働作業が存在しても、それが著しく進捗することを予想も期待もしていない、というわけだ。

この“バケーション”攻撃に、一度目の夏は怒り、二度目の夏は呆れたものだが、三度目の夏は“そんなものなり”で受け流せるようになった。こうやって異文化の社会的慣習とやらにも適合していくものなのかもしれない。

というわけで、長い夏の間にいつでもバケーションをとれる環境があるのだから、独立記念日ホリディにしろレーバー・ディ週末にしろ、ディズニーランドやらニューヨーク・シティといったよっぽどの観光スポット以外では、メチャクチャに人出が集中するわけではない。とはいえ、誰もが一斉に休める週末というわけで、レーバー・ディの場合などは夏の名残を楽しもうというのか、家族連れやグループ連れがキャンプやBBQ、ビーチ遊びにくりだし、高速道路もいつになく混みあったりする。

さてさて。ミシガンは観光をウリにしている州だが、とりたてて派手な集客施設があるわけでもないし、集客効果のあるような都市があるわけでもない。では何がミシガンの観光を牽引しているのかというと、広大な森林でのハンティングもさることながら、なんと言ってもここはグレート・レイクス=五大湖のお膝元。ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖に面し、延々たる湖岸線を持つこの州では、ボート、ヨット、釣り、海水浴ならぬ湖水浴も州内外から人を集める要素になっている。

ミシガンの夏もおそらく今年が最後である。せっかくだからその湖レジャーとやらの様子も覗いてみたいものだとかねがね思っていたら、今年のレーバー・ディ週末は北ミシガンの避暑地のひとつ、Charlevoixへ出かけることになった。ここはミシガンの湖岸線にある大小いくつもの港町のひとつ。ミシガンの西岸に位置し、東に30kmほど離れたPetoskeyや、南西に80kmほど離れたTraverse Cityほど規模も知名度もないが、入り江のこじんまりとしたヨットハーバーが美しい小さな町である。

内陸に広がるCharlevoix湖とミシガン湖を結ぶ運河があり、運河を下に見ながら横切る町のメインストリートには跳ね橋がかかっていて、一時間に二度か三度、マストの大きなヨットや大型の船が通るたびに地上交通は遮断され、跳ね橋が上がって運河と入り江の間を船が行き来していく。

入り江の周囲にはコンドミニアムタイプのホテルとプライベートハーバー付きサマーハウスが点在している。町のダウンタウンは、ちょっとしたレストランが一軒と、あとはカフェに朝食屋にチョコレート専門店。他にこじゃれた雑貨屋、ブティックにアート屋、本屋が並んで、ほんの数百メートルで終わってしまう可愛さである。避暑地だけあって、小さいとはいえ市街地の町並みも港も美しく整備されている。

実は到着直後は少し心配になった。街を歩いても、ホテルにチェックインしても、店に入っても、み~んな白人なのである。真っ白。黒人もいないし、かろうじてヒスパニック系がチラホラ、という程度。アジア人は私たちだけなのだ。が、『大変なところに来てしまったか?』と不安がよぎったのも束の間。どこでも別にジロジロ見られるわけでも、意地悪をされるわけでもない。お店でもホテルでもフレンドリーな対応で、私のなんちゃって英語にも忍耐強く付き合ってくれる。定住人口がたった2900人程度というこの町では、ビジターが落としていくお金が町の財政を支えているわけで、自ずと、ビジターなら何人種であれ大事なお客さん、という感覚が身についているのかもしれない。

この町がヨットハーバーを中心に形成されていることも、町がほぼ白人だけであることと関連するようだ。どんなにアメリカがレジャー大国だと言っても、やはりヨットだのボートだの、というのは所得層の高い世帯のスポーツであることは否めない。全米ヨット産業協会(NSIA)が1999年に行った調査によれば、国内のヨット所有者の40%が55歳から64歳の間に属し平均年収が11万7千ドル(1300万円前後)とのことだった。アメリカの水準からいけば高い。

全米国内全世帯の中で、白人(Non Hispanic)の平均年収が45,910ドル、ヒスパニック系世帯で33,455ドル、黒人世帯では30,436ドルである(2000年国勢調査)。もちろん、例外も特例も存在するけれど、大勢は数字が示すとおりだろう。ヨット遊びに興じることができる所得層を形成するのは、どうしても白人というわけである。想像でしかないが、白人スポーツとして他人種に対する見えない垣根も高かったのではないだろうか。

また、町にアジア人のビジターが見当たらなかった、というのは単にアジア人が持っている観光情報の中に、こんな小さなヨットハーバー町は含まれていない、ということかもしれない。最寄りの大都市シカゴからでも、陸路だと約600km離れている。何かのついでに立ち寄るようなところでもないし、観光ガイド本向けのランドマークがあるわけでもないからだろう。

本屋のおばさんと『可愛らしい街でとっても気に入った』などと立ち話をしていたら、『今は人が多いけれど、これでシーズンも終わりだし、2ヵ月後に来たら、閑散としているわよ』と彼女は首をすくめていた。閑散期にはダウンタウンの店も半数くらいは閉まってしまうらしい。ハーバーで観光船のチケットを売っていたおじさんによれば、係留されているヨットやボートのうち地元民のものはたった20%ほどで、あとはすべてミシガン内やニューヨーク州、ウィスコンシン州などからのビジターの船なのだそうだ。

町に滞在している人みんながヨットやボートを持っているわけではなく、私たちのように、ヨットハーバーの雰囲気だけを楽しみにきている人々も結構いるようだが、船があろうとなかろうと、それぞれ思い思いに夏の最後を満喫していた。ホテルのテラスの下を、夜といわず昼といわずフィッシングボートが通り過ぎていく。純粋にセーリングを楽しもうと言うヨットの家族連れもあるし、大型のレジャーボートに何家族かが一緒に乗り込んでいたりもする。水上スクーターも人気があるようだった。

入り江から跳ね橋をくぐって運河に入り、全長数百メートルの運河を過ぎると、目の前に広大な・・・ミシガン湖が広がる。まるで海のような水平線なのだが、これでも湖。対岸にはウィスコンシン州があるはずなのだが、それを感じさせないダイナミックな風景である。湖岸の砂浜では多くの家族連れが湖水浴に興じていた。

そして湖面に突き出した防波堤には、灯台があった。灯台もミシガンの名物のひとつである。海に囲まれた日本同様、湖に囲まれたミシガンの湖岸線には無数の灯台があり、灯台の写真集や絵葉書、ちなんだグッズなどもいろいろ売られているほどである。

潮風でないこと以外はまるで海端にいるような景色と雰囲気を楽しみながら、レイバー・ディ週末は過ぎていった。休暇が終わり、今週はCharlevoixの町もひっそりと静まり返っていることだろう。名実共に夏は終わった。樹々の中にはすでに色づき始めたものもあり、リンゴも大きくなってきた。農業州ミシガンの収穫の秋はもう始まっているようだ。
 
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最終更新日  September 19, 2004 09:40:10 PM
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