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September 15, 2004
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*[泣きの涙のアカデミック] 

International Development and Sustainabilityのクラス、先週は泣く泣く休んだが、今週はなんとかReadingもキャッチアップして出席した。3時間、胃痛の発作を起こさずに座ってられるか少々不安だったが、スペイン語が終わって図書館で勉強し、その足で4時からの授業へ向かった。

今日のReadingの範囲はDevelopment Policyの根本の変遷に影響を与えた経済学派の歴史が主たる内容。これまでに、学部でやったジャーナリズムのカリキュラムの中でも、比較コミュニケーションの関連文献の中でも、政治科学の文献でもこれに触れたものにしばしばあたっていたから、ケインズとかスミス派とかネオクラシック派とか、概要と大まかな流れ、それと政治の相関関係はわかっているつもりだったのでReadingそのものは問題なかったのだが、小グループのディスカッションンになったとたん舌を巻いてしまった。

このクラスには経済学の専門はいなかったハズなのに、みんな語ること、語ること。とても大枠がわかってます、くらいのレベルでついていけるレベルではなかった。Sociologyから来ているクラスメートのTもなんとか一つコメントを挟んでいたが、経済に強いメンバーのディスカッションに押されまくっていた。

特に、同じグループだったインド人の学生二人がすごかった。彼、彼女は現インド政府の経済政策に言いたいことがたくさんあるからか、とにかく数字を並べ専門用語を駆使して語る。しかもインドは公用語に英語が入っているから、上流階級から来ている彼らはインド英語のネイティブ・スピーカーである。文化性もあってか、とにかく滔々と留学生とは思えないほどしゃべるのが彼らの特徴。私にはかなり厳しいリスニングだった。

が、やはり国内に言葉に尽くせない貧困が存在する彼、彼女の話はアメリカ人と日本人で形成されていたグループの中では群を抜いて現実的で切迫感があった。インド政府がどんなに経済政策に力を入れてもそのbenefitは、本当に助けが必要な貧民層には行き渡らないのだ、とインド人の彼女は語った。

Readingの中にもその関連調査があった。多少古いが、1971年にインド人経済学者V.M. DandekarとN. Rathがインドで行った調査によれば、早いペースの経済成長はどの社会層にとっても遅いペースの経済成長よりもbenefitが大きい。但し底辺から10%の最貧民層を除く。このクラスは、経済政策を変えても何のメリットも得ることができないというのだ。DandekarとRathは、

“…seen from the point of view of the poor, a fair distribution of the growth results was of greater importance than a generally higher growth rate. … ”

と、貧民層にとっては高い(もしくは早い)経済成長率よりも成長による成果の公平な分配の方が大事だという観点を紹介している。同じ考え方の究極が共産主義経済になるのかもしれない。そしてそれは、資本主義経済と相反するのだろう。私の経済に関する理解が未熟なので、シンプルになりすぎていて危険だが、この現状と資本主義の矛盾は、Developmentがはらむ資本主義経済の弊害と必然性のparadoxに重なるものがあるように思った。

クラスが終わってからK教授と話し始めたら、おもしろくてすっかり熱中。先週のクラスで扱ったはずの、 President Truman’s point four addressに対する感想と疑問が最初の質問だったはずなのだが、そこから話題は、国際開発と政治の切っても切れない関係に言及し、極端から極端へ触れる大衆行動、中道の定義、原理主義、沈黙の螺旋理論、over simplified or generalized policy makingへの批判を経過してブッシュのイラク政策批判に飛び火し、そこから今年の大統領選に及び、アメリカ・メディア考、社会構造、果ては候補者支持率の統計数値にいかにサンプリングエラーが生じているのか云々、教授は今週末に大きな〆切を抱えていると言っていたし、私もメチャクチャ疲れていたのだが、クラスから教授のオフィスに場所を移しても話題は尽きず、たっぷり一時間以上、しかもお互いすごい勢いで話しこんでしまった。

先学期、政治科学のクラスで一緒だったヴィクトリアがK教授はメチャクチャいい先生だと褒めちぎっていたが、大いに納得した。1980年代に学生をやっていたというから私よりも10歳ばかり年上なのだろうか。フィールドワークだけでもエジプトで5年の経験があり、今はインドの案件に係わっているのだろうか。頭がよく熱血漢で社会にはオープンマインドな、若手学者というところなのだろう。来週月曜日には私の論文の件で、また別に時間をとってくださった。教授とのミーティングはいつも準備が大変だが(英語ができないから)、今回は楽しみの方が勝る。

それにしても、非常に面白かったけど、疲れたぁ!! 家に帰り着いたら8時半。ダブルヘッダーの授業に加えて、朝7時に起きて今までずーと勉強し続けだったから、容量の少ない脳みそCPUはすでにオーバーワーク状態。夕食を食べながらスペイン語の予習にとりかかったが、ちっとも進まず、0時には匙を投げてテキストを読みながら寝た。






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最終更新日  September 16, 2004 04:23:24 AM
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