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September 18, 2004
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カテゴリ:アメリカ私考
 
午前4時半に起床したら、部屋はすっかり停電中。ここ2週間ほどずっと電灯が瞬いたりして調子が悪かったのだが、何が原因だか、ついにダウンの様子。しかもバスルーム、キッチンは電気がつくのに、2つの寝室とリビングがダメだという不可解なもの。ブレーカーもおちていないし、朝から懐中電灯を片手にごそごそ。仕方がないのでろうそくをともして出勤の準備をする。何も土曜日の朝にダウンしなくても(泣)

国語を3時間、数学を1時間。ランチを15分で食べた後、昼休み一杯数学の補習、午後から数学をもう1時間教え、プラス公民を1時間、その後今度は受験組の数学補習を一コマ教えて終了。正直なところ、昼休みまで補習はできないことを痛感した。こちらの体力ももたないし、何より段取りが後手後手に回って、午後がバタバタになる。非常にきつかった。最後の補習を終えたらすべての気力を使い果たした気分。これより何十倍もいる生徒を相手に、こんな日課を毎日やっていらっしゃる日本のプロの教師の方々は本当にすごいよ。

通勤バスに揺られて街に戻ってから、かねての約束どおり、キャンパス内の週末シネマにかかった『Super Size Me』を見に行く。Y女史のオフィスに仕事を邪魔しに?!立ち寄ってから連れ立って会場へ。

『Super Size Me』は、McDonald’sに代表されるアメリカのファストフード食習慣について批判的考察を展開するドキュメンタリー。DirectorのMorgan Spurlockが自ら1ヵ月間、日々3食McDonald’sのみで生活し、実験前には医学の専門家たちが健康的であると太鼓判を押した身体・精神に、どんな変化が起きるのかを記録すると同時に、ファストフードが子どもや一般人の日常食生活にどういった影を落としているのかを検証したもの。フランス人のクラスメートが熱狂的に「見ろ」とメールを送ってきていた作品だが、いやぁ、私にはおもしろかった。そして、このドキュメンタリーのシンプルな啓蒙ぶりが感慨深かった。

『Bowling for Columbine』や『Fahrenheit 9/11(華氏911度)』同様、作品が発信するメッセージは非常に単純かつアメリカ人以外の、少なくとも先進国とカテゴライズされる国の人々にはすでに常識ともいうべき事柄-例えば銃社会は間違っている、とか、ブッシュ政権はおかしいとか。『Super Size Me』の場合は、ファストフード食習慣は不健康だ、である。

しかしこの国では、そんな“当たり前”が必ずしも当たり前ではない。そしてその当然の事を伝えるのに、親切丁寧にわかりやすく解説し、しかもノン・アメリカンにとっては度が過ぎると思うほど明に暗に、くり返しメッセージが織り込まれたこういったドキュメンタリーがないと、多くの人がその問題の根本、或いは問題の存在すら気づかずにいてしまうのである。

なぜか。

そこには巨大な資本や財力、もしくは権力によってサポートされた事実を覆い隠すにあまりあるコマーシャル/ソーシャルプロモーション(時にはプロパガンダ)があり、またその同じ金や力が、メディア・アジェンダを左右し、D.C.のロビー活動をドライブする。その成果として、金の出所=Corporate America(政治の金のバックも同様)に不利な話題はメディアに流れにくくなるし、彼らに不利な法案は議会を通過せず、また監督省庁がその問題に真剣に言及することもない、という図式ができあがるからだと思う。

“事実を覆い隠すにあまりあるプロモーション”に最も影響されるのは、教育水準が比較的低くなりがちな比較的低所得の社会階層になる。裏づけに乏しいし表現に御幣があるかもしれないが、教育水準は受け取る情報を取捨選択する力に比例するのではないだろうか。ポイントは、その現状を逆手に取るような、少なくともその現状に乗っかるようなプロモーションをやってもいいのか、ということである。

皮肉なことに、『Super Size Me』を見に来る人々には、本当のところこの映画が発する啓蒙は必要ないのである。この映画を見に来る人々はすでにその問題について認識しているからこそ足を運ぶのだし。本当にこの啓蒙が必要な層に伝えるには、さて・・・





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最終更新日  September 23, 2004 10:17:35 AM
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