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カテゴリ:泣きの涙のアカデミック
3時間寝て、朝のうちにInternational Developmentのクラスの宿題を書き上げてからスペイン語のクラスへ飛んでいく。第二回目のクイズを終えてとりあえずほっと一息。来週は試験があるから一息ついている場合ではないのだが、とりあえず気は晴れる。クイズを終えた途端、あっという間にいくつかの単語が記憶から飛び去っていくのだけはどうにかしてほしいもの。物覚えより物忘れの年である。
4時からはInternational Developmentのクラス。Dependency Theoryについてクラスメートのプレゼンを聞き、マルキシズムについて教授のレクチャーを聞いた後、小グループに分かれて特定の国の国内外経済政策について話し合うことになった。私はタンザニアからの留学生Kとフィリピンからの留学生Fと一緒にタンザニアについて考えることになった。Kがタンザニアの近代史を説明してくれる。イギリスの植民地時代から独立、自由主義経済から社会主義経済へ移行。経済の停滞。IMF、World Bankからのサポートにともない、社会主義を推進してきた大統領の辞任、自由主義経済へのリターン。工業重視と教育・医療政策の軽視。農業の生産性向上と国際市場の中で直面する先進国の保護貿易政策の障壁。近隣諸国との自由貿易エリアの確立と、EUとの競争にならない競争。 私たちの理解レベルで一国の経済政策の未来を、まして問題山積のアフリカの国の政策を語るなど無謀な話なのだが、一方で実際の話を聞き、そこに学んだ理論を照らし合わせてみると、理論が説明できている部分、説明できていない部分についてより深く考えることができる。今朝宿題をしているときにはバラバラだった考えも、話したり考えたりしているうちに、ピースピースがつながっていくのを感じる。 OnlineのInternational Rural Developmentのクラスもそうだが、今提出している宿題のレベルは惨憺たるものだと自分でもわかる。新しく学び始めたところで、正直なところ、何をどう考えればいいのか自分の知識のなかに、そのとっかかりをサポートしてくれるものがないのだ。テキストを読んでもケースを読んでも、へぇーそうか、と納得してしまって、Critical Reading もCritical Thinkingも全くできていない。こういうところにそもそもの頭のデキが良くない点が現れてくるのだろうが、いまさらそんな事を嘆いても仕方がない。昔から、何にせよ新しいことがスッとスグにできるほうではなかったのだし、K教授が諭してくれるように、『そのうちそれができるようになるために、今学んでいるんだよ』というところなのだろう。Slow learnerとしては、地道にいろんなアクティビティをこなしながらやっていくしかないのだろう・・・などとディスカッションの合間に思う。 ダブルヘッダーのクラスを終えて、またまたホッとする。論文の作業がすっかり止まったままになっているが、明日からまた作業再開できると思うとうれしい。オンラインのクラスも、どうやって書いてるもののレベルを上げていくのか、作戦がいるが、明日はその事も考える間がありそうだ。 思い立って友人たちと連絡をとり、今夜はちょろっと月見ディナーをすることになっていたのだが、今日に限って朝から降り続いていた小雨が、天気予報に反して7時になってもまだ降り止まない。7時半の空は小雨ながら西の空は夕日が見え、夕焼けがきれい。その上大きな虹までかかった。が、雨はやまず東の空は曇天のまま。 とりあえず9時ごろ4人集合。見えない満月の月を嘆きつつ、食事をする。話題は経済学の存在意義から社会考察、教育論、歴史論、果てはDNAと人間行動の関連に至るまで多種多様。寝不足の頭に超刺激的で、私には稔り多き会話が続く。こうして自分よりも頭の良い人たち、フェアに知識をもった人たちと話していると、自分が何がわかっていなくて、何が曖昧なのかを確認することができるように感じる。 ルームメイトが図書館から戻ってきたのは午前一時。二人で夜食を食べながら、しばらく四方山話。彼女もHeavy Readingを終えたところで、今夜は二人ともほんの少し気持ちの余裕があるところ。彼女が子どもだったころの韓国では、もし誰かがマルクス主義について語ったり推進したりしたら逮捕され刑務所行きだった、という話をしながら、時の流れと思想やイデオロギーの関係についてとりとめなく話した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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