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カテゴリ:泣きの涙のアカデミック
International Rural Developmentのクラスの今学期第2週目(ちなみに9月5日から11日)の宿題を、溯って今ごろ書いた。
第2週と3週のレッスンのスキップを余儀なくされ、ようやく先週からオンラインのクラス・アクティビティに参加しているのだが、先週の宿題をポストしたら、A教授から直でメールが届き、散々励ましていただくと同時に『Lesson2と3の宿題も、あとからでいいから仕上げるように』とお達しをいただく。ハイ(涙) お題は、『ホンジュラスの灌漑用水プロジェクト』のケーススタディ。Analysisの切り口はターゲットの設定、プロジェクトのアプローチと手法の分析、プロジェクトのLearning strategyとCommunication strategyについて、という内容。このプロジェクトはUSAID(和訳はアメリカ国際開発公社、って感じになるんでしょうか)がホンジュラス政府と組んでやった、小規模農家を対象に灌漑用水設備の農業利用を普及させるための包括的な取り組みである。 地元民間企業を活用して灌漑設備を作る設備面の整備だけでなく、灌漑システム全体のマネージメントのために15名を海外へ修士留学させたり、短期講座へ数十人単位の人を送り込むなどしてスペシャリスト養成をするなど人材面、灌漑設備を農産物生産向上に効率的に活用するため農家を対象としたトレーニングプログラムを実施するなどの教育面など。ケースの字面を読む限りでは行き届いたプロジェクトだった。 3時間くらいで書き上げるつもりだったのに、Communication Strategyの分析に力が入ってしまい、結局7時間仕事になる。ケースを読みながら最初にメモをとっている時にはそんなに気づいたことがあったわけではなく、せいぜい2つくらいのポイントを書くつもりだったのに、前提条件を整理して実際に書いているうちに、だんだんとプロジェクトとコミュニケーション戦略の関係の全体像が見えてきてしまい、結局、理想のPRを定義したDozier, Grunig & Grunig のExcellence Studyまで引用して書き連ねてしまった。 このクラスはResource Development学部のクラスだから、そもそもの課題の力点はコミュニケーション戦略にあるわけではなく、クラスの目的としてはコミュニケーションは全体の中でほんの一要素にしか過ぎないのだが、私にとっては“開発の中での広報”を考えたくて国際開発の特科を学んでいる手前、チャレンジングな格好の教材に出会ったというところ。昨日のクラスでの小グループディスカッションではないが、実際にケース分析に取り組んでいるうちに個々のパーツが一緒に形をつくりはじめ、まるで葉っぱしか見えなかったのが、徐々に木が見えるようになり林が認識でき、森の地図が書けるようになるような、そんな感じである。 アメリカで広報を勉強し始めて4学期。大学院に入って3学期。いつもあっぷあっぷなので気づかないが、随分いろんな知識と理解を、しかも体系的につけさせてもらっていたんだなぁ、と実感する。・・・まぁ問題は、それを活かすことのできる現場にたどりつけるかどうか、なんだけども(苦笑) 先日、論文のフレームに入れるかどうか迷っていた『開発と広報』のある要素について悶々と考えあぐね、日本で開発の仕事についた親友にメールでぼやきのような、泣き言のような相談を送ってあった。そうしたら今夜、徹夜明けらしいのに、なんとも鮮やかな返事が戻ってきた。五里霧中だと思っていたのに、いきなり有効視界が100mくらいにはなった気分。同じ友人に前にも霧を払ってもらったことがあるのだが、いやはや、私の脳みそなど、人様の助けがないとスグにエンストをおこすらしい。とりあえず感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 30, 2004 04:07:45 PM
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