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カテゴリ:泣きの涙のアカデミック
いや、まだ二つだけですが。
昨日グループプロジェクトペーパーが、今日そのペーパーをもとにしたプレゼン終了。コスタ・リカ、Bribri族のEcotourismを基にした開発計画のプロポーザル。ページ制限10Pまで、プレゼン10分のみ、となんとも厳しい条件設定。提出するものはExecutive Summeryくらいの分量だが、たとえフェイクでもプロポーザルを書くとなればかなりのバックresearchがいる。これに近いテーマで博士論文に取り組んでいるP(コスタ・リカ系アメリカ人)がいなければ、到底やりこなせない内容だったが、今回は彼が50%働き、もう一人のチームメイトJ(アメリカ人)と私で25%づつといったところか。P様様であった。 私が担当したのは、Information Communication TechnologyとEcotourismをつなぐImplementation. MarketingとCommunicationの自前Workforceを確立、養成するという“壮大な”プランを入れさせてもらった。“壮大”である。開発のプランでは、特化したマーケティング部門やコミュニケーション部門の設置・養成に予算がつくことなど稀だからだ。 私の仮説も、あちこちのケースを読んで学んだ事例も、Dr. AxinnのFunctional Approachも、経済的向上を意図した開発ならマーケティング機能の向上は二個イチだと示唆しているのだけれど、現場では、これがなかなか特化したWorkforceを持つところまで理解も予算も得られないのが実状。 そんな現実を横目に、寛大なチームメイトのもと、このグループワーク・プロポーザルには大手を振ってマーケティングとコミュニケーションを入れてさせてもらった。しかもそれを3P程度、2分30秒のプレゼンで説明せよ、というのはWord Choiceに難ありの、未熟な英語スピーカーにはほとほと泣ける、辛い作業だった。正直なところ、20P、15分のプレゼンをやれと言われるほうがずーっとラクである。実際、費やした時間は変わらないし。 素晴らしかったのは、主役のPが来週から調査旅行で不在のため、うちのチームは何がなんでも今日プレゼンをやり遂げねばならず(Pは、自分ヌキで、期日どおり来週やってくれと言ったが、Jも私も『それは困る!!』と悲鳴をあげて前倒しにしたのだ)、そして真面目なこのチームは、ペーパーを書き上げてからでないとプレゼンなどようせず、結果的には締め切りより9日早くペーパーも終了。11月に苦労したグループプロジェクトとなんと違うことか! 出来上がったペーパーには、実際穴も多々あるのだが、ほとんど何も言わずPの裁量に任せた。私には私なりのジレンマもあって、どんなに言ってもこれはフェイクのプロポーザルであり、現実はそうは問屋が卸さないことばかりだと感じているのだけれど、ここで現実味をどこまで追求できるのかと言えば、それにもまた限界もある。開発の場合は特に、机の上でプランすることはどうしても絵空事なのだけれど、だからといって、このグループプロジェクトを通して学べることが無駄とは言えない。昨年このクラスをとっていた友人が学期末にそのジレンマをぼやいていたものだが、全く同じ過程を経験したことになる。 もうひとつ、このプロジェクトを通じて実感したことは、どうやら私の描いた図式やフローチャートは機能するらしい、ということである。そもそも戦略的Public Relationsというのは、Big Pictureが描けていないとニッチもサッチもいかないシロモノだから、俯瞰図を考えるのは、半ば習慣でもある。しかもその俯瞰図は、組織サイドもPublicサイドもカバーしていてはじめて成り立つ、いわばComprehensiveなものでなければ、というところ。 その行程はどうやら開発のプランニングでも同じらしく、今回のプロジェクト全体の俯瞰図にしろ、私のパートの俯瞰図にしろ、これまでに提出した他の課題に添付した俯瞰図にしろ、チームメイトや教授のウケがエラク良かった。誉めてもらえば子どものごとく嬉しいのだけれど、まぁ、英語表現を駆使する作業よりも、こっちのほうが力を出しやすい、という側面は大いにあると思われる。 クラスを終えてから、今度は明日のスペイン語会話テストに備えて、会話試験パートナーのMと図書館で勉強会。今日で3回目のこのミーティング、毎度のことだが、スペイン語の練習もさることながら、文化の違いや、アメリカ、日本の政策、時事問題の話で時間を費やす。もちろんスペイン語ではなく英語で。両親が弁護士だというデトロイト近郊育ちのMは、普通に好奇心もあり、普通に賢く、普通に向上心もある大学2年生。話していておもしろい。彼が会話試験のパートナーをかってでてくれて、本当に助かったものだ。 明日は、そのスペイン語の会話試験。スペイン語は、この会話試験の他にまだ、聞き取り試験と筆記試験のふたつが残っている。開発関係のクラスもまだあと1つビッグペーパーが残っていて、期末狂想曲は続行中。その上、古巣の英語学校から木曜日夜のパーティでのゲストスピーカーの依頼があって、これもまだ準備中で、明日が最終打ち合わせ。自分の生徒の採点と成績表もまだ手付かずだし、期末はまだまだ序の口なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 8, 2004 05:56:34 PM
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