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カテゴリ:泣きの涙のアカデミック
結局1時間半の睡眠で起きる。眠りについてからはぐっすりだったから寝起きは結構元気。今日から2週間帰国されるM氏に空港までのライドをしてさしあげる段取りになっているから、急いで身支度をして出かける。いつもお世話になっているのに、こんな程度のお手伝いなのだけど。
8時50分にピックアップして、空港へは9時10分くらいに到着してしまった。空港ビルの入り口で失礼してキャンパスへ戻る。さすがに少し眠くなり、駐車場にクルマを停めて1時間ほど仮眠。その後早めにスペイン語のクラスへ行って、宿題を終わらせる。 1時に部屋へ戻り、お昼を食べて、2時間ほどスピーチの練習をしてから仮眠。4時半に起きて身支度し、英語学校のパーティへ。 ダウンタウンのホテルであったパーティは英語学校の学生が80人ほどと教授や教師が10人ほどで計100人弱の規模。古巣とはいえ、スピーチをしろと言われれば緊張するが、アドバイザーのP女史とは、今学期はインターンを紹介してもらって一緒にイベント広報をしたり、といろいろ係わりも多く、彼女の依頼だから断る術もない。 懐かしい先生達に挨拶したり、バイキングの料理を食べたりおしゃべりした後、スピーチ。昨日確認してあったのだが、聴衆の英語学校生徒は、今学期は99%東アジア人。演台からの風景はなんともアジアだった。 以前にも書いたが、3年前のこのパーティで、当時コミュニケーション学部の博士学生で、自身も英語学校の初級、100レベルから始めたという中国人留学生がスピーチをした。当時、英語学校で100レベルに所属し、文字通り泣きの涙で英語に悪戦苦闘し、進学できるのかすら危ぶんでいた私は、彼女のスピーチにすっかりのせられ(スピーチをコーディネイトしたP女史の戦略にすっかりはまっているのだけど)、ガンバロー!と思ったものだ。 3年経って、彼女が立ってスピーチをした演壇に立ってみると、3年は、長くて短かったな、とつくづく思う。 ここへ来たときは、自分の寮の名前さえちゃんと発音できず、何も聞けず何もしゃべれず、カフェでカプチーノも買えなかったし(カプチーノって発音できなかったんで(苦笑))、Subwayでサンドイッチ買うなんて到底できなかったし、電話もかけられなかったし、クラスで先生が何を言ってるのかもわからなかったし、TVなどキャプションなしではなーんにもわからなかったし、新聞記事など、たったひとつの記事を読むのに辞書をひきながら2時間くらいかかったものだ。 私は高校時代も大学時代も、決して英語が好きだった類ではなく、大学受験のときは英語が最大の難関だったし、リスニングの模擬試験では0点をとったことすらあった。不器用で、仕事しながら英語の勉強をするなんて芸当は到底できず、アメリカへ上陸した時には、読み書きこそ多少はメンテナンスしてあったが、聞く、言う、は旅行会話のフレーズがやっとで、もうそりゃ凄まじい状態だった。 私はかなりのslow learnerなので、人様に比べると相当発達が遅いのだが、3年経って、もちろんまだまだ英語でできないことだらけなのだが、それでもとりあえずクラスメートとおしゃべりできるようになったし、曲りなりにクラスで意味の通った発言もできるようになった。自分のできない英語を笑いのネタにしてコミュニケーションを進めることも覚えた。TVのドラマや討論会もキャプションなしでわかるようになったし、NYタイムズやWall Streetを辞書なしで楽しんで読めるようにもなった。かなり遅い進歩ではあるが、結局、私の能力ではこれだけのことができるようになるのに、やっぱり3年は必要だったんだなぁ、と実感する。しかも、去年の今より今年、先学期より今学期、とボチボチながら発達も続く。 スピーチは、聴衆が英語学校の学生ということもあり、単語も簡単なもの、ストーリーも込入らないようにし、メッセージはひとつにしてあった。『今は遙か彼方に思えても、英語は必ず上達はする。ただし、たとえどんな活動や勉強であっても積極的な気持ちでやてみること』 である。これは私が自分がそうできている、というわけではないのだが、こういう姿勢だけは持つように心がけてはきたことだったのと、昨日のP女史との事前打ち合わせで、、日本や韓国、台湾など東アジア諸国出身の学生は、えてして教育に対して受身の姿勢が強く、能動的に、或いはクリエイティブに学ぶ姿勢に乏しいという話になったことを受けたもの。 なんせ、私にスピーチの感想を言ってくれるのは英語学校の先生達なので、幼児教育は叱るより誉めよ、とばかりに、えらく誉めてくれてしまっうから実際の出来がわからない。ただ、英語学校の学生諸氏、私のジャパ二ッシュを聞き取るには集中力が必要だったのか、一生懸命頷きながら聞いている学生が何人もいてくれたし、笑いをとりにいった部分では一生懸命笑いに協力もしてくれ?!、なんとか終えることができた。ホッ。デザートのチョコレートケーキ、スピーチ前はノドを通らなかったのだが、終わって一安心。意外にうまいケーキをほおばりながらP女史や先生達とおしゃべりし、こんな経験を与えてくださったことにお礼を言った。 戻ってきたら8時過ぎ。これを書き上げたら、とりあえず寝て、3時ごろ起きて、成績表つけを終わらせなければいけない。明日の午前中はスペイン語のリスニング試験だし(泣)とりあえず寝ておかなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 10, 2004 11:31:46 AM
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