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カテゴリ:アメリカ私考
一日、食べて薬飲んでちょっと読んで寝て、をくり返した。この日記も、さっき飲んだ薬が効いてきて眠くなるまでに書いてしまわないと尻切れトンボになりそう(苦笑) 熱が高いし、身体がギシギシしてまいるが、幸いに食欲はあるので助かる。明後日までにどうにかしなければならないが、この調子ならなんとかできるだろう。 ニュースTVは、Bush大統領がDirector of National IntelligenceにJohn Negroponteをノミネートしたことで一日持ちきりだった。 この名前がここで出てくるとは。アメリカ、というよりWashington D.C.では、レーガン政権時代のイラン・コントラ事件、ニカラグアをぼろぼろの内戦に導いたことは、もはや過去のこととして扱われているということなのか、或いはアメリカの「冷戦勝利」につながる「成功の歴史」とされているのか。任命されるまでには議会承認が必要だが、今のところさしたる反対もなく承認されるだろう、という見込みらしい。 まだ新聞ジャーナリズム、Washington PostやThe New York Times、の社説が出てないからそのあたりの論調は見えないが、第一報の中では、CNNとWashingtonpost.comは彼のイラン・コントラ事件関与の疑惑には不問。NBCは『he was suspected of a key role in carrying out the covert strategy of the Regan administration to crush The Sandinista government in Nicaragua』としてチョロっと触れたが、Fox Newsなどは『In Honduras, he played a prominent role in assisting the Contras in Nicaragua in their war with the left-wing Sandinista government』とまで持ち上げる。CNNも夕方の報道では『America’s troubleshooter』となっていたけど。AFPはもちろん第一報から批判的だったが、APは現時点の報道で、中米からの批判の声を報じ始めている。内政不干渉は主権国家の基本だから、外野が何を言っても内政には関係ない。昨年の大統領選と一緒で、それはそうなんだけども。 CNNしか見ない人は、Fox Newsしか見ない人は、この論調の報道をそのまま受け入れてしまうのだろうかと怖くなる。商業メディアには商業メディアの事情があるから、影響力のでかいニュースや政治の絡むニュースほど“バランスのとれた報道”をするなどというのは実際には非常に難しい構造にある。メディアの報道を見るほうが、複数ソースを使うようにするしかないのではないかと思う。それでも、White Houseからのニュースのような、パック・ジャーナリズムに乗っかった報道では、複数の報道を比較することで、語られていることの背後を透かして見るのは難しい。 それにしても、この人が今後、大統領へのIntelligence briefingを統括して行っていくことの危険性は、議会もメディアも“ない”と思っているのだろうか。Bush政権が、またひとつ“力”をつけたように見えてならないが、杞憂であってほしいと・・・うーん、やっぱり尻切れトンボですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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