仕事と私
私は人が仕事を持っているという状態が、結構好きだ。
それは仕事のある人を好ましく思い、仕事のない人を好ましく思わないとか、そういうことではなく
人間に仕事というものが与えられていることは、私たちひとりひとりに名前があるのと同様に、凄く素敵なことだと思うのだ。
人(個人)が仕事を日々の生活の中でどのように位置づけ、捉えているのかということに興味があり、その手の本を読んだりしている。
仕事には、自分のためと他人のため、2つの側面があるが
自分のためという面では、私にとって仕事は、まず第一に自立の条件の大きな1つで
若い頃、仕事に就きたいと思った最初の動機でもあった。
仕事は自分をひとりの独立した存在として立たせてくれるという感覚。
それは自由を手に入れることでもあった。
といっても、その頃の私は、一般企業の「匂い」に馴染めず
大学の進路指導なるものを受けたこともなければ、いわゆる就職活動というものも一切しなかったけれど
幸い卒業前には保育士になるという目標が生まれていて
資格を取るまでの間は保育園でアルバイトをすることに決めて
公立園から無認可園、その頃社会問題化していた24時間制のベビーホテルなど、様々な保育現場で経験を積むこととなったのだった。
(いつの日にかたぶん続く)