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カテゴリ:徒然猫物語
(飼い主:またハクが生きていた頃の話です。)
ハクが吐き始めた時(まだ原因不明の時)、 脱水気味のハクの傍に、水を持っていったことがある。 ハクは気が立っていて、私に、思わず威嚇の猫パンチをした。 ところが、ハクは猫パンチの目測を間違えて、 本当に猫パンチが私の顔に当ってしまった。 私の顔から血が流れるのを見て、 パニック状態に陥ったハクは、部屋の中を走り回った・・・ (走るな!!! ハク!!! 腎臓病が悪化する!!! 気にしなくても、私の傷はすぐ治る・・・) 毛をなでると少し落ち着いたようだが、 それでも、私の顔を見ると、 「あ・・・この傷、僕がつけた・・・」みたいな感じで、 上目使いの伏せ耳で、ビビるようになった。 猫の落ち込みなんて、初めて見た。 ハクは私の顔を見るたびに、顔を背けるようになった。 自分がやったとわかるらしい。 ハクは遂に、またエアコンの上に退避した。 上の場所にいると、上位に立った気分になって、心が落ち着くらしい。 椅子の上に立って、エアコンの上のハクをなでたら、 ハクはしばらく私の顔を凝視した後、やっと降りてきた。 「一時預かりのダイダイさん」は、ハクを「ビビリのハク」と呼んでいたが、 「ビビリのハク」は、「落ち込みのハク」でもあった。 でも何となく、ハクはもう二度と 私に猫パンチしないだろうという気がした。 野良猫ハクは、本当は物凄い甘えん坊で、 とても繊細で優しい心の持ち主だったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.03 00:02:17
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