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カテゴリ:徒然猫物語
栗坊は人間が好きである。
猫が好きである。 多分、生きているもの全てが好きである。 自分以外の生き物が傍にいないと、寂しくてしょうがない。 しかし、 栗坊は5歳の遊び盛りである。 遊んで欲しくて、チロやシッポにちょっかいを出す。 「遊ぼうぜ~~!取っ組み合いやろ~ぜ!」と、 チロやシッポの後ろから、走り寄っていく。 チロは仙人猫である。 足はおぼつかないが、心は動じない。 18歳以上生きてきて、猫人生を達観している。 後ろから挑んでくる栗をフッと振り返り、 「悪いけど、僕はもう年で遊べないんだ。他をあたってくれるか?」と、 数秒間、無言で栗を眺めた後、 さっと踵(きびす)を返して、また歩き出す。 クールである。 (チロ、カッコいい~!!) チロの無言のメッセージは、 なぜか確実に栗に伝わっている。 (それを見ている飼い主にも・・・) 「他?他をあたる?そうだ、シッポ!シッポがいる!」 「シッポ~!遊ぼうぜ~!!」とシッポに向かう栗。 ところが、シッポは、 昔ボス猫にいじめられたせいか、猫嫌いである。 「チロは大人しくて攻撃しないからいいけど、腕白な栗は嫌い!」 という態度を露骨に示す。 栗はシッポと遊びたいのに、 シッポは、 「何なの!?私、猫嫌いなのよ!寄ってこないで~!シャ~~ッ!!!」と 威嚇で対応する。 栗は栗で、 「何だよ~。遊んでくれたって、いいじゃないかよ~。お前、性格悪いぞ~!」と、 遊んでくれないシッポに怒って、 「ガウガウ」大ゲンカ。 飼い主が栗を怒ると、 栗は、 「だって、シッポが悪いんだ!遊んでくれないんだよ!」 飼い主が、威嚇するシッポを怒ると、 シッポは、 「悪いのは栗!栗が攻撃してくるんだもん!」 1日1回、こうやってシッポと遊んでいる栗である。 最近はシッポも馴れてきて、 「ああ、また腕白坊主がからかいに来た~!」という感じ。 栗とシッポ、怪我しないように遊んでね。 もしネズミがいたら、 多分、栗は大喜びでネズミを小突き回して、 ネズミと「遊ぶ」んだろうなぁ・・・ (ネズミにとっては生きるか死ぬかだが。) そのうちネズミが死んで動かなくなっても、 「何だよ~、もっと遊べよ~!途中で動かなくなるなんて、お前、性格悪いぞ~!」と 死んだネズミを小突き回るに違いない・・・ でも、優しい栗は、小突くと相手が痛いとわかると、 その途端、きっと小突き回さなくなるね? 腕白な栗坊主クン。 栗の歌 (まきぼうさん発案) 原曲:「テルテル坊主♪ テル坊主~♪ あ~した天気にしておくれ~♪」 クリクリ坊主、クリ坊主~♪♪ 明日も元気でいておくれ~♪♪♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.27 23:10:07
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