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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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2009.04.08
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カテゴリ:ブック・レビュー
「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 
[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学」を読んだ。
著者は小林朋道、出版社は築地書館である。

読みやすくて面白かった。
鳥取環境大学での出来事を面白おかしく書きながら、
動物行動学や人間行動学を「ちょこちょこ」と口語体で解説(?)している本である。
ただし、本当に理論部分は「ちょこちょこ触れる」という感じで、
大半は面白い事件の描写である。

たとえば(1つ種明かしすることになってしまうが)、
研究室で飼っていたハムスターとヘビが、
同時に部屋のどこかに逃げ出してしまった。
早く捕まえないと、ハムスターがヘビに食べられてしまう。
そこでハムスターを捕らえるべく、ハムスターが好きそうな餌を入れて罠を仕掛けたのだが、
数日後、ハムスター用の罠にかかったのは、何とハムスターではなく、ヘビであった。

「でも、これでハムスターがヘビに食べられることはない。
今度はハムスターが罠にかかるのを待てばよい」と、気を取り直した先生、
またハムスター用の罠を仕掛けたのだが・・・・

1日経っても、2日経っても、1ヶ月経っても、ハムスターは罠にかからない。
そこで先生ははたと気づく。
もうハムスターが罠にかかることはないだろう。かわいそうなことをした・・・と。

ここで読者も先生と同じ結論に達して爆笑する。
そう、最初に罠にかかったのは、ハムスターだったのだ。
その罠にかかったハムスターが、ヘビをおびき寄せる餌代わりになって、
ヘビが罠にかかったのだった。

でも、私も含めて、人間とは何と残酷なことか。
狭い罠の中でヘビに睨まれ、逃げ場もなく、
ヘビに食べられたハムスターは、さぞかし恐怖に怯えただろうに、
人間の読者は、思わず笑ってしまうのだった・・・

ちなみに、同じくこの本によると、
擬人化によって、動物や植物の「気持ち」を想定する人は、
その習性をよく理解して記憶するので、育て方も上手な場合が多いそうだ。
ただし、それぞれの種の習性を考慮しない擬人化は深みに欠けるとのこと。
たとえば、ヤギのヤギコに「さよなら」の挨拶をする時、頭を撫でても嫌がられる。
犬はこのスキンシップを喜ぶだろうが、
ヤギの脳には、体に触れて挨拶するという行動プログラムはない。
ヤギのヤギコには、ただ一言「またね」や「メー」と言うだけで良かったのだ・・・と。

できれば、この理論部分をもう少し整理整頓して詳しく書いてほしかったが、
とにかく楽に楽しく読める本である。
気楽に本を読みたい時にお勧め。





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Last updated  2009.04.12 02:46:28
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