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カテゴリ:徒然猫物語
昔は自然があった。
猫や犬が糞尿をする場所が、身近にあった。 「カラスなぜ鳴くの。カラスは山に可愛い7つの子があるからよ」という童謡のように、 山へ帰るカラスのために、山があった。 今、都会のカラスは山に帰らず、ごみ袋の残飯を漁る。 人間は産業革命や都市化で自然を破壊してしまった。 人間しか住めない都市にしてしまった。 鳥や猫や犬や魚や木々が、自然の中で共存していた世界を破壊して、 人間しか住めない都市にしてしまった。 地球を人間だけのものにしてしまった。 でも、地球は人間だけのものではない。 地球にはありとあらゆる生命体が存在している。 地球は、「生きとし生けるもの」、あらゆる生命体の物だ。 それなのに、人間は地球を人間だけの所有物にして、 人間のエゴで、猫や犬やカラスが生きる場所を奪っておいて、 猫や犬やカラスが自分の家で糞尿をすると文句を言うようになった。 他の動物にしてみれば、人間が全て占領したせいなのに。 住処を奪われた他の生物が、 「人間のテリトリーに入ってきて悪さをする」と自己中心的な考えの人間に文句を言われ、 保険所に連れて行かれ、殺されるようになった。 今の人間の居住システムで猫や犬や鳥が生きていくには、 人間が飼い主となって猫や犬を管理し、 人間である飼い主の庭やマンションに、猫や犬や鳥を閉じ込めて飼うしかない。 私も猫をペット可マンションに閉じ込めて、いつも空気清浄機を2台フル回転させ、 なるべく自然環境に近い形にして飼っているが、 決して最善の飼い方だとは思っていない。 人間が人間のエゴでそんな不自然な環境にしたのに、 動物を閉じ込めて飼って他の人間に被害を与えないことが、人間の責任なのだと言う。 (では、人間が他の生物に与えてきた被害はどうなるのか。) 動物を閉じ込めて飼わなければ無責任だと文句を言う。 こんな発想がどんなにエゴイスティックな人間中心の発想なのかも自覚せずに。 今の都市は、人間以外の他の生物が自然に生きられる環境ではない。 生態学的には自然共存が理想だろうに。 「責任を持って飼え。放し飼いにするな」と言う人がいる。 いかにも責任感と分別(ふんべつ)がありそうな、したり顔の発言。 でも、これは自分のエゴを通すために(=自分の人間のテリトリーを荒らされたくはない)、 他人を無責任だとして批判する発言なのではないか。 こんな発言をする人は、きっと 実は「人間中心で、世界は自分のためだけにある・・・」という発想の おそろしく自己中心的で身勝手な人間なのだろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.01 23:42:43
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