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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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Pussy Cat Sophie

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2011.07.27
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カテゴリ:徒然猫物語
2011年6月20日(月)、どしゃぶりの雨の中、スーパーからの帰り、
生後2週間から3週間くらいのずぶぬれ子猫を拾ってしまった。

自転車で通り過ぎた時、最初は濡れたぼろ布だと思った。
でも何か猫の毛色に似ているような・・・と思って、
自転車を止めて、5m戻って見てみた。

そのあまりの濡れように、ああ、やっぱり布だったと思った瞬間、
そのぼろ布が少し動いたのだった!
毛が雨をたっぷり吸い込んで膨らみ、ふっくらとしたぼろ布に見えたのだった。

慌ててその子猫らしきものを
パイル生地のハンカチで包んで、自転車の籠に入れた。
あっと言う間に、厚手のハンカチがぐしょ濡れになった。

身体が冷え切っていて、その子にはもう意識がなかった。
首がしっかりしていたし(死ぬと首がだらんとなる・・・)、
息をしていたので、まだ死んでいないのはわかった。

「もうちょっとだからね、もうちょっとだからね、頑張るのよ!!」と
思いながら、必死で自転車を漕いで家に帰った。

とにかく温めないと、この子死ぬ!

家に飛び込むなり、お風呂場に行って、洗面器にぬるま湯を入れて、
頭だけ出して、その子をお湯に浸けた。

いきなり熱いお湯に浸けると、心臓に悪いので、最初はぬるま湯に浸けた。

ハンカチも一緒に浸けた。
温かいお湯で濡らしたハンカチを軽く絞り、鼻以外の頭や顎の下を覆って、
30秒ごとにお湯に浸して、また頭を覆った。
(←濡れた布は、すぐ冷えるから。)

手足の先から心臓に向けて、ゆっくりゆっくり、
その子のリンパ節や手足やお腹をお湯でマッサージした。
(←温まりやすいから)

まだ意識がない。

5分か10分経って、その子の身体が少し温まると、
今度はもう少し温かなお湯に入れ替えて、
またその子の身体を浸けて、マッサージした。

これを5回くらい繰り返した。毎回少しずつお湯の温度を上げていった。

6回目に浸けた時、意識が戻った。
30分から1時間くらい、お湯に浸けていたかな。

あとはタオルでよく乾かした。ドライヤーは怯えるので使えない。
マッサージも兼ねて、ひたすらタオルドライ。
かなり乾いたら、今度は手でマッサージしながら、
摩擦熱で完全に乾かした。

意識が完全に戻ってきた。

次は栄養がたっぷり入った温かな飲み物!
ウチは猫の高カロリー栄養剤「フェロビタ」を常備している。
フェロビタは胃腸で吸収しやすいらしく、大抵の場合、体や胃腸が弱っている猫に使
える。

お湯に、このフェロビタ、ビタミン、整腸剤のビオフェルミン、
微量の抗生物質と、同じく微量の風邪薬を少し溶かした。

乾いたフェイシャル・タオルに、この子をくるんで、
わずか数滴だが、スポイトで口の端に入れて、
アゴの皮膚を少し引っ張り、強引に飲み込ませる。
少し飲んだが、まだ自分では飲めない。

スポイトで何度も少しずつ飲ませているうちに、カロリーを摂取したらしく、
少し元気が出てきて、自分で飲み込めるようになった。
身体を少し動かせるようになった。
この子はお腹が空き過ぎて動けなくなり、土砂降りから逃げられなかったのだ。

かなりカロリーを摂取した時点で飲ませるのをやめ、ゆっくり休ませた。
フェイシャル・タオルにくるまって少し眠った。

2時間後・・・・
何とこの子は元気にギャーギャー凄い声で、
泣き叫ぶようになった。ふらつくものの、少し動けるようになった。
私が見たり触ったりすると、ゴロゴロ言うようになった。
「この人、一生懸命マッサージして僕を助けてくれた・・・」という感じかな。
(母猫みたいに、この子の顔をなでてたし・・・)

おそらくどしゃぶりの雨の中にいたのは、わずか数時間だったのだ。
体が冷え切っていたのは、多分わずか1時間かそこら。
1晩ならまず間違いなく死んでいる。

助かったね。

まず栗、次にガッチャが、早速「新入り」に挨拶に来た。
2匹とも心配して、この子をなめてやっていた。

猫用ミルクや無脂肪牛乳がなかったので、低脂肪牛乳を飲ませた。
(確か猫の中には、牛乳の脂肪分を分解する酵素がなく、
 牛乳を飲むと、下痢をする猫がいる。)

牛乳を器に入れて、指にミルクを付けて、口の端に付けてなめさせると、
ぺろぺろ舐め、大喜びで、自分で器からミルクを飲んだ。
お母さん猫のミルクの味に似ているのね、きっと。

お刺身を小さくちぎって、口の中に入れた。
もぐもぐ噛んで、大喜び。
お味がお気に召したようで・・・笑
本当は離乳期でまだ固形物は食べ慣れていないはずなんだけど、
よほどお腹が空いていたのね。

今度は自分で、お皿の中の小さくちぎったお刺身をパクついた。
バクバク食べた。

確信した。この子、本当に助かった。
食欲がある子は強い。回復力がある。

さて、この子をどこに置くか。

雄猫の栗とガッチャは、この子に優しいが、
雌猫ロビンはまだ様子見だし、
猫嫌いの雌猫シッポは、こんな小さな子にも既に威嚇を開始している。

しかも、他の大人猫達とは大きさが違う。
万が一、ネズミのおもちゃ代わりにされてはたまらない。

なので、この子がもう少し大きくなるまで、
念のため、私がいない時は、猫籠の中に入れることにした。

写真を撮ってみた。ティッシュより少し大きいくらい。頭はゴルフボール大。
今(2011年6月20日)、猫籠の中で、タオルにくるまって眠っている。

しかし、これで今日の予定がぜ~んぶ吹っ飛んだ。

翻訳の締切に遅れかけて、
昨日(2011年6月19日)の仏検テストも、キャンセルしたというのに・・・

まっ、仕方ない。
この子の命が助かったんだし。
時間を割いただけの価値はある。

強運の持ち主。
多分、速攻で処置しなければだめだった。
拾ったのは、ウチから自転車で5分強のところ。

おそらく獣医さんの所へすぐ連れて行っても、
カンフル剤を打って体を拭き、薬を飲ませて、
籠の中で電気カーペットの上に置いただけでは、多分この子はダメだった。
体を心から温めて、栄養とカロリーを摂取させないと、おそらくこの子はダメだった。

実はこの子、ガリガリだった。
体中どこもかしこもガリガリで、肉がなかった。
皮がたるんで脂肪分がなかった。
順調に成長していたのに、途中から飢餓状態になり、
脂肪分を使い果たして皮がたるんだという感じ。

つまり、おそらく1週間かそこら前に、母猫とはぐれたか捨てられたかして、
路上で水を飲んで生きてた・・・

母猫のミルクが恋しいらしく、ミルクをたくさん飲む。
母猫の体温や、母猫にかまってもらうのが恋しいらしく、
一生懸命ビービ―鳴いて、すりすり寄ってくる。
人懐こい子になりそう。

ウチの他の猫は全匹猫エイズなので、
この子に猫エイズを移すのが怖いけど、
やはり、この子は私が飼うしかないかも・・・

うちの猫エイズ猫は、16歳前後まで生きる猫が多いし…
猫エイズ猫でも、
ウチは環境ストレスがないのと栄養状態が良いので、
普通猫と寿命は変わらないか、
普通猫よりも長生きするみたいだから・・・

自分がこの子だったら、どんな気持ちだったかなぁ。

まだ生まれたばかりなのに、
お腹が空いて動けなくて。
雨の中、体が冷え切って。
どんなに泣き叫んでも、
お母さん猫は傍に来てくれなくて、たった一人ぼっちで・・・・
身体の具合が、どんどん悪くなっていって・・・

助かって、本当に良かった・・・

今、お腹いっぱい食べて、ミルクを飲んで、
暖かな猫籠で熟睡している。
捨てられたのか、母猫とはぐれたか・・・
居たのは1匹だけ、しかも超ガリガリだったので、
いずれにせよ、約1週間前に母猫と離れている。

よくこんな状態で生きてた。

一生懸命食べているので、すぐ大きくなりそう。
名前は疾風(はやて)にした。颯爽と走りそうな子。
男の子だとばかり思っていたが、もしかしたら女の子かも・・・
今毛づくろいしている疾風。

これから時々、疾風の成長記録をお届けします。

第1回目の成長記録は、次の日記に動画を掲載していますので、そちらをご覧ください。

また、ガッチャが疾風の子守をする様子も、
この後の日記「保育士になった猫ガッチャ」で見られます。
ガッチャは疾風の猫キックで目に傷を負いながらも、
おシッポ遊びやプロレスごっこなどをして、疾風の遊び相手になってやっています。





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Last updated  2011.08.07 15:36:00
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