|
カテゴリ:徒然猫物語
俺っち、栗。 飼い主が何かもぐもぐ食ってた。 魚介類のトマト・シチュー(和風ブイヤベース)っていうんだってさ。 テーブルの上、ランチョン・マットの真横に鎮座して、 飼い主がうまそうに食うのをじっと見てた俺。 くんくん匂いを嗅いでみたら、美味しそうだったから、 俺も食ってみたいと思った。 それで、そおぅっと手(=前足)を出して、中身を引っ張り出して食おうとした。 だって、うまいモンなら、一緒に食いたいじゃんかよ。 そしたら飼い主が止めるんだな。 俺の手を握って。 にっこり笑いながら、(ダメよって)首を横に振って。 握手みたいに、握った手を振って。 それから手を元の場所に戻して、俺に四足つかせて、人間でいう正座の姿勢させて。 飼い主、これを3回やった。(← つまり、俺3回手を出した。笑) 俺っち、飼い主の顔をじっと見る。 「???・・・何なんだ、その表情とジェスチャーは? つまり、それ、俺が食っちゃダメなのか?」 「うん。薄味だけどほんの少し味付けしてるから、栗には良くない。 それにシチューに手を突っ込んで、中身をテーブルの上に引っ張りだして食べるのは、 人間界ではマナー違反とされてる。 せめてスプーンで他のお皿に入れるとかしないと・・・」 「俺、人間じゃないんだけど・・・ 俺にもそのマナーが適用されるのか。 猫界では、数匹一緒に食べている時、 そのまま首突っ込んで食べるよりも、手もとに引き寄せて食べる方が、 自分の食べ物だってはっきりわかるから、食べやすいんだけどなぁ・・・ (盗られる心配もないしな・・・) 猫界のルールを適用しちゃダメなのか。」 「・・・」 (飼い主:手を突っ込んで自分のところに食べ物を持っていくのは、 猫界の「礼儀」と「所有の表明」の本能的なルールだったのか・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.07 06:02:30
[徒然猫物語] カテゴリの最新記事
|