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カテゴリ:徒然猫物語
(写真:ガッチャ) 俺、猫ガッチャ。 俺って、面食い猫なんだってさ。 チビ猫「愛」が来たとき、 愛のまぶたの裏側が真っ赤に腫れ上がって、 目玉がある部分に盛り上がってて、目玉が見えなかったんだ。 そう、目玉の部分に見えるのは、真っ赤に腫れた肉の塊。 おまけに、膿が目の奥にあるらしくて、何か臭うんだよな・・・ 「おまえ、本当に俺達と同じ猫かよ・・・」って思うじゃんかよ。 それで愛が近づいてくるたび、一目散に逃げた俺。 それで、人や猫を容姿で判断する「面食い猫」って言われちまった。 でもさぁ、野性では、自分と違う種族とか違う奴らは、危険なんだぜ。 人間だって、人種が違ったり、見た目が違ったりすると、 「色めがねで見て」警戒するじゃんかよ。 一緒に育ったり、長く一緒にいたりすると、 見た目が違っても怖くないってわかるみたいだけどさ。 あれって、本能じゃないのか。 それとも人間て、本当に野性の本能とは無縁で、 猫と違って論理的で高度な存在なのかよ。 俺も野性の本能を持つ猫だからさ、 ビビって、愛から、一歩どころか五歩ぐらい引いた。 見た目が違ってても、体が臭ってても、面倒みるのは、母猫だけだ。 俺、オス猫だった。 そういえば、 メス猫の疾風(はやて)だけは、愛の目が正体不明の化け物みたいでも、 愛が臭っても全く気にせず、猫ハウスに挨拶に行ってたし、 愛が猫ハウスから出してもらってる時も、少し愛と遊んでやってたな・・・ でも、みんな言うんだな。 俺の場合は、本能というよりも、単に「面食い」だって。 飼い主が毎日朝晩、抗生物質の目薬を愛の瞼を持ち上げながら、 目の奥に入れたんだ。(目の表面に目薬をさすだけでは、ダメなんだってさ。) そしたら、愛の目が治って、 その途端に、俺、愛が近寄ってきても、愛から逃げなくなったから。笑 (でも、臭いも重要だぜ。愛、目が良くなって、体が臭わなくなったんだ。) それにしても、疾風って可愛いよな。 上品でキリッとした凛々しい細面の顔と細身のボディで。 そういえば、俺、タヌキ顔のシッポには見向きもしないなぁ・・・ あいつ猫嫌いで、性格悪いしな。 ・・・やっぱ、俺って面食い猫か。 みんなもそう思うか・・・? (写真:栗と疾風、奥はシッポ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.01 21:23:18
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