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カテゴリ:徒然猫物語
いつものようにテーブルの上を横切ろうとした栗。
一瞬ぎょっとして立ち止まっていた。 そう、テーブルの上一面に、ドライハーブにするために、 ベランダで摘んだミント、青じそ、バジルの葉が、 1枚1枚重ならないように並べられているのだ。 「何だ、このいつもと違うものは・・・そういえば、 これ、さっき飼い主が大切に並べていたような気がするぞ。」 ・・・みたいなことを栗はきっと一瞬のうちに、 あの可愛い小さな頭でパパパッと考えたに違いない。 栗は一瞬たじろいた後、葉と葉の隙間に、 前足や後ろ足を器用にそぅっと置いて、 1枚1枚、葉を踏まないようにしながら、 抜き足差し足で、見事にテーブルを渡っていった。 決断が速いうえ、器用だね、栗坊。 もしかして、君、頭の回転がかなり速い? 野生動物みたいに、生き残るために、 一瞬で「状況」と「取るべき行動」を判断するんだろうか。 でも多分人間と暮らしたことがない猫は、こんなことしないだろうなぁ。 人間と暮らしたことがない猫は、多分何も思わず、 自分の通り道にある邪魔な物は、蹴散らして歩くだろう。 人間が大切にしているものは、自分も大切にしよう。 そう思ってくれたのかなぁ。 栗、ありがとね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.05 05:40:06
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