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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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2016.01.25
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カテゴリ:徒然猫物語
以前「飼い主の責任」を書いた記事を読んでいて仰天したことがあった。
その記事では、あるアメリカ人の飼い主を褒めていた。

その米国在住のアメリカ人は、
引越しでそれまで飼っていたドーベルマンか何かの大型犬を飼えなくなり、
引き取り手も見つからなかったため、飼い犬を撃ち殺したのだという。
その記事には、「これくらいの覚悟と責任感を持って、動物を飼え。
安易に捨てる飼い主はこのアメリカ人の飼い主を見習え!」と書いてあった。

私は心底この犬に同情した。

そりゃ確かに、人間社会にとっては、
飼えなくなった犬や猫を飼い主が自分で始末してくれる方がいいでしょうよ。
人間社会に対する責任を果たしている立派な飼い主でしょうよ。
「地球は人間の物」という人間のエゴが当たり前で、
人間社会への責任が何より優先されることも、
当たり前だと思っている社会的な人間なのでしょうよ。

でも、犬の側から見ると、
自分の命を助けてくれるはずの飼い主、自分の飼い主に撃ち殺されるなんて・・・
これって、犬と人間の信頼関係に対する裏切り行為じゃないのか。

その一方で、2014年に日本のドイツ村のドッグランに、
引っ越して飼えなくなったシーズー犬(12歳:心臓病持ち)を置き去りにした飼い主もいる。
後日、薬と謝罪文が差出人不明でドイツ村に届いたそうだ。
「保健所に連れて行く前に遊ばせてやりたくてドッグランに連れて行ったが、
楽しそうに遊ぶ姿を見て保健所に連れて行けず、ドッグランにそのまま置いてきた・・・」と。

もちろん、この飼い主は無責任だと批判された。
そりゃそうだ。社会的な責任を果たさず、飼えなくなった犬を他人に押し付けたんだから。

でも、おそらくこのドッグランに捨てた飼い主は、こう思っていたのだろう。
自分はどんなに批判されてもいい、この子の命が助かってくれればいい・・・
12歳で心臓病持ちの犬では普通は貰い手がないが、
ドッグランに捨てて、報道され話題になれば誰かきっともらってくれると。
(しかも、差出人不明なので、実際には批判されても、飼い主は痛くも痒くもない。)
この飼い主の読み通り、このシーズー犬は報道され、新しい飼い主に引き取られていった。
この「社会的に無責任で」賢い飼い主のおかげで、この子の命は助かった。

猫や犬を捨てるのは、決してその子を殺すことを他人に押し付けるためではなく、
命のバトンを次に渡して何とか助かって欲しいからだと私は思う。

犬や猫の立場からするとどちらがいいのか。
「もう飼えないからと社会的な責任を果たすべく、
 自分を撃ち殺す飼い主や、自分を保健所に連れて行く飼い主、
 つまり自分を100%殺す飼い主」と、
「批判されることを覚悟で、自分の命が助かる可能性にかけてくれる飼い主や、
 社会ではなく自分の命を助けることに何とか責任を持とうとする飼い主」と。

犬や猫の側から見れば、人間社会の社会的責任を優先する飼い主より、
(たとえ人間社会では身勝手でも)
自分の命を助けることを優先する飼い主の方がいいに決まっている。
100%殺されるより、里親制度のウェブサイト掲載や捨て猫・捨て犬など、
助かる可能性がある方がいいに決まっている。
(ただし、道端に捨てると、かなり惨めな死に方をする確率が高い。
施設のドッグランに犬を捨てた飼い主は、かなり頭が良かった。)

社会的責任で100%動物を殺す人間と、
自分で殺すに殺せず無責任を承知で動物が生き延びる可能性に賭ける人間と。
どちらが人間的か。どちらが命に対して倫理的か。
どう考えても、殺せない方だよね。

敵を殺すのが当然視しされている戦争でも、
おそらくあっさり敵を殺すのは前者の人で、
敵を殺せず捕虜にして捕虜に優しく接するのは、後者の人だろうなぁ・・・

私はもちろん犬や猫を捨てる人を褒めているのではない。
彼らは社会的に批判されて当然だろう。
最近は里親制度もあるのだから。

でも、犬や猫を殺しきれない彼らの心を考えると、捨て猫・捨て犬を心から批判しきれず、
せっせと彼らが捨てた猫を拾ったりもらったりする私であった。





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Last updated  2016.02.07 23:02:31
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