サントリーミュージアムにマリー・ローランサン展を見に行ってきました。
マリー・ローランサン(1883ー1956年)は、ベルエポックのパリに育ち、ピカソを中心としたエコール・ド・パリの画家たちと交流しながら画家の道を歩みはじめます。当初はキュビスム的な傾向の作品を描いていましたが、次第に優美な女性たちが甘美な世界にまどろむ独自の作風を確立していきます。その女性の神秘性や普遍性が見事に捉えられた詩情あふれる画面は、男性の画家が到達しえない独自の境地であるといえるでしょう。また彼女の人生は、有名な詩「ミラボー橋」でうたわれた詩人アポリネールとの熱情的な恋をはじめ、ドイツ人貴族との結婚や亡命など、波乱に満ちた生涯でもありました。この展覧会は、ローランサン生誕125周年を記念し、彼女の作品を集めた世界で最も充実したコレクションとして知られるマリー・ローランサン美術館の所蔵作品から、油彩・水彩・版画等あわせて約90点の名品の数々を展示し、初期から晩年にいたる彼女の生涯を辿ります。
学生時代に一度マリー・ローランサン美術館には行った事があるのですが、はっきり言ってもうはるか昔の話なので、あまり覚えていないし(^-^;) あまり好きな画家ではなかったので興味もなくさらっと見ただけだったような気がします。
今回ずいぶん大人になって(というか 軽くおばさんの域に入ってますがw) 違う視点で見ると、とても興味深く面白かったです。
初めて知ったことは マリー・ローランサンがキュビズムの傾向の作品を書いていた事。
私が知っている ふわっとした輪郭のない可愛い色の絵とは全く違い どちらかというとダークなカラーと太い輪郭・・・全然印象が違いました。
アポリネールとの大恋愛や 亡命していた事なども全く知らず なかなか見ごたえのある展覧会だったと思います。 あ~美術の世界は奥が深いよねw