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テーマ:癌(3547)
カテゴリ:肝がんだった私 覚え書き
残りの人生をどう生きるか。
子供の頃から親しくしていただいているSさんが、また入院した。 乳ガンが四年後に再発してから、長年に渡って全身癌と戦っている癌サバイバーだ。 私にとって、大好きだけでなく、生きる姿勢が本当に素晴らしく、尊敬している方でもある。 たまたま同じ病院に通っていて、今回もちょうど検査日が同じで、「どっかにいるから探してーっ」て言われたので、私も検査の合間を縫っては、お喋りに興じていたのだが、ようやく4時頃私の検査が終わってスマホを見てみると 「今入院しています(笑)」と、メールが(^_^;) 清算を終わらせさっそく駆けつけると、さっきまで元気だったSさんが、顔色が少し悪くベッドに寝ていていた。 でも、婦長から「本当に明るいよねー!類は友を呼ぶ。能天気ペア」と呼ばれた程の二人なので、いつもの軽いノリでのお喋り。 今まで病院の先生にも、他の患者さんの話を聞いてあげてと頼まれたり、講演で話をしたり、新聞に載ったりと、みんなの相談役の彼女は、今までに沢山の人を見送ってきたので、葬儀場はどこが良かったと大盛り上がり! でも帰り際に、「月末に娘と、私も葬儀場見に行こうかと思っていたのに、(下見に)間に合わないかも。」と、一言言ったのを笑い飛ばしたけど、振り返って見た時 ベッドに横たわって目をつぶったSさんが、妙小さく見えて急に胸が痛くなった。 この2年くらいは、何回もホスピスに行きなさい とか、もう放射線治療は一生分浴びたから出来ない等と言われても、いつも 「最後まで戦うわよ!」と言い切り駆け抜けてきた人から、死の目前のような言葉を聞くなんて思っても居なかったから、かなりショックを受けて、今もその光景が頭の片隅から消えない。 私も、 癌の告知の時、 手術の時、 再入院緊急手術の時、 また、今も毎回と言って良い程、検査後悪性腫瘍の影があるとか、気になる影があると言われて詳しい検査を受けたりしてるけど、 相変わらず、落ち込むことも、動揺することもなく呑気に受け止めて過ごしてきた。 主治医の先生ですら、私の癌のレベルとサイズから、半年以内に再発してもおかしくないと思っていたのだから、実際に再発してもおかしくないだろう。 でも再発する気は全く無いけど、 万が一その時が訪れたら、私も人並みにショックを受けて、涙の一つもこぼれるのだろうか? 今のように笑って過ごせるのだろうか? 彼女のように気丈にいられるのだろうか? 私も最後まで、走り続けられるのだろうか? 次にお見舞いに行った時には、 邪魔になっても、万が一転院しても、生きている間は、何回もお喋りしに来るわね! 死んでから顔見てもしょうがないからって言うつもり。 だってそうだもん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月30日 23時01分14秒
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