戸籍問題
ヤフーニュースから抜粋 ◇「私の16年間の人生は何だったの?」 国に改善求め続ける 母親が前夫の家庭内暴力から避難している期間に出産したことなどで戸籍がない滋賀県の高校2年の少女(16)が、出生以来使っている実父の姓での旅券発給を認められず、今月ある海外への修学旅行への参加を断念した。19日、京都市内などに住む支援者らと県庁(大津市)で記者会見した少女は悲しみとともに、今後も国に改善を求める思いを語った。【太田裕之】 少女は今年1月に旅券を申請して拒否され、2月に外務省と法務省を訪れて発給を要請。国は6月から、離婚後300日規定への対応で戸籍がなくても旅券が発給できるように改めたが、法律上の姓の記載などが条件づけられた。少女の場合は出生時に母と前夫との離婚が成立しておらず、法律上の姓が前夫の姓となるため、支援者らと集めた1万4603人の署名を持って12日、麻生太郎外相に面会。実父の姓での発給を改めて要請したが、外相は「偽造パスポートになる」などと述べたという。 母親と並んで会見した少女は「私の16年間の人生は何だったの? 私の名前は偽造なの? そんな言葉が頭を巡り、とても悲しくつらく悔しい気持ちで、いまだに立ち直れません」と心情を吐露。「見た事もなく母に暴力をふるった人の名前では行きたくない。修学旅行はあきらめざるを得ません」と語った。 要請に対し、外務省は「民法772条がそうだから」、法務省は「外務省の判断ですので」などと説明したという。少女は「(責任の)なすり合いをする大人はずるい」と指摘。「この問題は終わりではない。次に泣く子が出ないよう、これからも私ができる事を精いっぱいしていきたい」と決意を語った。 会見には、婚外子差別に反対する京都市の市民団体「LEMON+C」と、兵庫県の「民法と戸籍を考える女たちの連絡会」のメンバーらも同席。「少子化の中で一人一人尊重すべき子供の人格・人権がないがしろにされ、とても悔しい。弁護士会への人権救済申し立てなども検討し、運動を続けていきたい」と話した。少女の通う高校の校長の「社会に一石を投じた。彼女の強い信念に学びたい」とのメッセージも紹介された。確かにこの少女に非は無い。子に親は選べないから。しかし、一番悪いのはこの少女の母親ではないか。因果応報とはまさにこの件の為にあるようなものだ。母親の不徳がこのような事態を招いたのであって、決して国の裁定に非はないように思う。