償い
さだまさしの曲で僕が一番好きな曲、「償い」。この歌を聴くたびに「許す」とか、「償う」とかいった言葉は実はどれ程重い意味を持っているかということを考えさせられる。「許す」ということは、簡単なことではないと思う。 さだまさしは著書『さだまさし 夢のかたみに』にて、この楽曲に次のような引用をしている。「ゆるすというのはことはむずかしいが、もしゆるすとなったら限度はない-ここまではゆるすが、ここから先はゆるせないということがあれば、それは初めからゆるしていないのだ」 山本周五郎『ちくしょう谷』より この言葉を聴いて僕は、はっとした。「ここから先は許せないということがある。」もしこの言葉が真ならば、僕はあらゆることに対して許すということが出来ないのだろうと思った。「許す」という行為に僕は限度を設けているからだ。 「償う」、「許す」という言葉だけでなく、我々はもっと言葉の重みを感じて生きていくべきだと思う。現代では言葉があまりにも軽々しく扱われ過ぎている。http://www.youtube.com/watch?v=Vl2XbBlNCzs&feature=related