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カテゴリ:独り言
dwangoの動画サイト。 ユーザーがYouTubeなどの動画URLを貼り付けて、その動画をこのサイトで見ながら、コメントを書くというお遊びサイト。 ニコニコ動画 → http://www.nicovideo.jp/ ちょうど一ヶ月前くらいに、Oさんとモツ鍋を食べながらちょっと話をしていた。その頃もなかなか面白いしすごかったけど、また久しぶりにチェックしてみたら更に更にすごいことになっているようだ。 Keywordsは、たぶん「共有体験」「共有体験」など?一過性かもしれないけど、強い集団心理が働いていると感じる。 これまでは動画を見ても、Youtubeなどでは、「このビデオを友達とShareする」をクリックして、友人にURLを送信することで共有は出来ていたけど、ここではオンタイム・リアルタイムで誰かと一緒に同じクリップを観て、感想をコメントを書くことで共有し、同調する。 テキストを読んでコメントをかく場合は引用することによって、スペシフィックに、例えば「全部で50行ある書き込みのうち、特にこの部分に対してコメントしてます」と引用記号を用いて語ることが出来たけど、動画の場合はYoutubeのコメント欄でみられるように、例えば全5分で構成されているクリップへの全体感想はできても「3:29のこの部分に対してコメントしてます」というスペシフィックな詳細箇所の特定はなし得なかった。でも、これはちがう。 レミオロメンの「粉雪」のPV。書き込みも、Playされている回数も、コメント量もなぜか多い。なぜだろう?と思ったら、こういうことだった。 みなが、さびの部分で同調して歌いだす(さびの歌詞を一斉に書き込む)。書き込み量が集中しすぎていて、画面がコメントで埋め尽くされる一瞬。思わず、笑ってしまった。この共有感、一体感がたまらないんだろうな。このさびの部分の直前には、「さあ、ご一緒に!」「くるぞー →」「粉雪注意警報!」「STAND BY MODE…」「フライングするなよ!」などと、煽りが入る。ここで、コメントを書き込むことへMotiveやDriveがかかる。集団の中で、なんらかの「役割」が生まれてる。赤の他人とでも、同じ時間、同じ映像を共有することによって生まれる不思議な一体感。なるほど。なんだか、新たな「擬似共感体験」「擬似共有体験」が生まれる環境。 月間一億PV突破。分速837コメント数。なるほど。映像を見て楽しみ、コメントを書いて楽しみ、人の反応を見て楽しむ。コメント数ランキングやPLAY数ランキングの上からチェックしたくなるから、サイト滞在時間も半端なくながいんだろうと、容易に想像できる。 もとの動画はひとつの完成された「作品」なのだけど、その完成されたものにコメントをつけることによって新たな「作品」として世に送り出していることも、楽しさの要因かもしれない。 以前書いたウィキペディアに関する日記 → http://agoria.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=14563 これを当てはめると、コメントを書くという行為が、新たな「作品」を創出するプロセスになっているのだとも感じる。完成されたものに、時に追加し、破壊し、つっこむ。視聴する→コメントを書く→そしてコメントで埋め尽くされたものをまた視聴する。ウィキペディアでいうところの、「プロダクトとプロダクト作成プロセス」がエンドレスでループしてる感じかな。 アレキサ(http://www.alexa.com/)による、サイトリーチ計測。一月中旬から劇的な伸びを見せている。2CHとMIXIと比べると、総数てきには今は全然かなわないけど、これから益々伸びていくんだろうなと思う。 この集団心理をちょっと研究したいな、と。 懸念材料は、ニコニコ動画がYouTube動画に依存しているからYouTubeで消された動画リンクは全てOUT。すでに「削除されたかも?」の文字が入った真っ黒な画面もちらほら見受けられる。1月中旬時点では、ほとんどなかったのにね。 Have you ever checked it ? 2007-2-10@AGORIA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 23, 2007 02:28:58 AM
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