新幹線の安全
新聞に『「眼鏡がない」新幹線運転士、緊急停止し交代』の記事。28日午後8時15分頃、山陽新幹線相生―岡山駅間を走行中だった「のぞみ53号」の運転士が、「眼鏡がない」と指令所に連絡をしてきたそうだ。新幹線は岡山駅手前で緊急停止。代わりの運転士が上り新幹線に乗り込んで停止現場に向かい、約45分後に現場で交代して運転を再開した。上下線計17本が最大45分遅れ、約6300人に影響したという。この運転士は今月2日の視力検査で右0・9、左1・0と診断され、眼鏡が必要になったばかりだったそうで、国の基準「0.9以下はめがね装着」に僅かに違反していたということだ。記事では新幹線の大幅な遅れを報じているのだが、私はむしろ安全に対する鉄道事業者の順法意識の高さに敬意を表したい。これがもし事故を起こした中国の高速鉄道だったらどうだろうか。めがねよりも定時運行が優先されるのでないだろうか。そもそも運転手の視力の基準があるのだろうか。運転手のめがね不着用事故で、奇しくも知った日本の新幹線の安全基準。その安全基準が日常的にきちんと守られていることも教えてくれた。だから、日本の新幹線は安全なのだと。