「思い込み」の恐ろしさ
近江鉄道の近江八幡で現金で切符を買った。目的の最終駅は残り250円区間の先。改札を済ませ、目的の駅に着く前に前泊のホテルへの行き方を調べた。ところが前泊のホテルへは、徒歩で何十時間もかかると出た。どの検索ツールを使っても答えは同じ。印刷してきたホテルに間違えはない。間違っているのは自分のいる場所に違いない。そこで、ホテル名から最寄の駅の名前を確認した。そこでやっと気が付いた。最終駅を間違えていた。正しくは近鉄鈴鹿線の終着駅“平田町”。これから行こうとしていたのは近江鉄道の終着駅”平田”。因みに平田町駅は三重県、平田駅は滋賀県にある。駅員に事情を説明して、一旦出場。近江鉄道の駅員が親切にもルートを検索してくれた。せっかく来た米原、名古屋を経由して約3時間をかけて正しい最終目的地(駅)に辿りついた。北関東の我が家を出て、概ね8時間。長い前泊の一日となった。思えば、平田という地名はわが故郷の町名である。既視感があったのがいけなかった。どちらもローカル線の終点駅であること、印刷していった地図の平田町の”町”の印刷が途切れていたことなど、平田町と平田を間違える要素はあるものの、「思い込み」は本当に恐ろしいと思った。ということで、画像の切符は使わずに手元に残った。