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テーマ:日々自然観察(9774)
カテゴリ:動物
庭で草花に水を遣っていた妻が「カマキリが卵を産んでいるから見て…」という。
庭に出てみると、確かに水道の蛇口の近くに水に濡れたカマキリがいた。 妻が追い払おうと水をかけたのだと言う。 カマキリの腹からは黒い物体が出終わったところだった。 卵ではないその黒い物体は細長く、黒く錆びた針金。 しかものたうちまわっている。 もしやと思って「ハリガネムシ」で検索してみると、ショッキングな画像が沢山見つかった。 そして、ウィキペディアによると『ハリガネムシはその生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごす。水中に産卵された卵は孵化し、その幼虫は水と一緒に飲み込まれ水生昆虫に寄生する。 その宿主である水生昆虫がカマキリなどの陸上生物に捕食されると、その体内で寄生生活をおくり成虫になる。また、寄生された昆虫は生殖機能を失う。 成虫になると何らかの方法で宿主から出て、池や沼、流れの緩やかな川などの水中で自由生活し、交尾・産卵を行なう。陸上生物に寄生した場合は水中に脱出する機会に恵まれず陸上でそのまま乾燥してしまうケースも少なくない。乾燥すると外見が錆びた鉄の針金のようになり硬くなるが、水を浴びたりすると元に戻る。』 妻と私は、カマキリに寄生していたハリガネムシが宿主から出てきた瞬間を正に目撃していたのだった。 カマキリから出てきたハリガネムシはしばらくの玄関のタイルの上でのたうちまわっていたが、その後とぐろを巻いて小さな塊になった。 雨が降って水を浴びると元に戻るだろうが、我が家の近くに産卵できるような水辺はない。 これからも、もしカマキリを捕まえたら、腹を水につけてみるとハリガネムシの宿主からの脱出が見られるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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