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警備員になって、はじめの一か月は週に3日ぐらいの仕事だった。痛風の発作が出ていたり、退院後のリハビリ、8か月目だったから、その程度で良かったのかも知れない。 常駐になった。広尾で、行き交う女の子達はファッション雑誌から抜け出てきたような服装だった。ご近所の人達も親切な人が多かった。 通りすがりの人達も国際的だった。朝一、黒人の営業マンが大きな声で「オハヨウゴザイマス」と挨拶をしていく。多分、フランス人らいいご夫人のジョギング、スキンヘッドのドイツの青年達、足の悪いスコットランド人が自転車で走る。お昼過ぎ、イラン人のオバサンたちが集団で通る。 ある時、横綱・曙風の青年が1トンのダンプを走らせて、広尾2丁目は何処? と聞く。街路樹の植わっている土の部分に道を書いて、「ここが渋谷橋」「ノウ!ノウ! 渋谷」「恵比寿に渋谷橋があるの!」 午後、一仕事終えたらしい曙がトラックから手を振る。 夕方、ジョギングの青年が良く見ると石原伸照だったり、タクシーから降りてきた老人が筑紫哲也だったりした。 アイドルのコマーシャル撮りもあった。モーニング娘。だという。現場には詳しい人誰も居ない。 そこで2か月半、後は多摩ニュータウン、ここで5回の正月の巡回警備をやることになった。 常駐で入っていれば収入は安定する。 今、スポットで、毎日、違う現場。夕方、明日の仕事先の連絡待ち。来なければナシ。 月曜休みだと図書館に行けない。夜8時近くなって連絡がなければ、明日の予定を立てる。と、電話。会社かと思って電話をとるとフィリピンから娘の彼からの電話だった。 去年の連休は腰を痛めて伏せっていた。今年はどうしようか? 渡良瀬橋からの夕陽を見に足利まで行こうかなー と思っている。 仕事のスケジュールを気にせずに、予定が立てられる。スポットの気楽さである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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