ラスカルの角砂糖

三連休、自宅軟禁に想う。

先週後半に小学生の娘がインフルエンザに感染。

症状の出方が、あまりにインフルエンザらしくなく、「ただの風邪でしょ」と思っていたら

バッチリ「Ａ型」。


今日日「Ａ型」というのは「新型」とほぼ同意義語らしく

（厳密な確定診断は検体を国立感染症研究所に送らないとできないけれど、

現在流行っている「Ａ型」はほとんど「新型」なので、「Ａ型」ならばほぼ間違いなく「新型」

・・・とかかりつけ医。）

娘の看護と感染拡大予防のため私も自宅軟禁中。



直前にライチさんのブログでnikoちゃんの経過を読んでいたお陰で

「タミフルとリレンザ、どちらにしましょうか？」の主治医の問いに

珍しく即答で「リレンザでお願いします」と答え、答えてから「どう違うんですか？」と質問。


「どちらも大差ないけれど、リレンザは粉を吸入するから、それができないと難しいわね」と
いわれ、

少々弱気になる娘を「小学校１年のnikoちゃんもできるんだから」と

根拠があるようなないような説明で説得。

目にみえないような粉末状の薬だそうで（実際には目に見えるのだけど、それは、見えるように

わざわざ他のものを混ぜてあるから・・・と薬剤師さん）、思いっきり吸って、

２，３秒息をとめるという呼吸のコントロールができる年齢でないと難しいと思うけれど

娘は吐気・嘔吐もあったので、せっかく飲んだ薬が吸収される前に嘔吐される可能性を思うと

直接粘膜から吸収されるリレンザは非常にありがたかった。

しかも、娘の体質とウイルスには相性がよかったのか、一気に快方に。


が、いくら本人が元気でも、感染予防は必要なわけで、最初にも書いたとおり私は娘と寝室で

軟禁状態。共倒れの事態を避けるために夫は布団をもって居間に避難。家庭内別居。

幸か不幸か今月私は、事務所にこもって処理しないと終わらない・・・いや、こもっても

おわらないかもしれない（恐）大きな仕事を抱えているため外出予定は最少限度に絞ってあったので

１，２のスケジュール調整の後（Ｒさん、よろしくお願いいたします）、

ＰＣと仕事道具を寝室に持ち込んで仕事。




ここで、ふと１２年前と１１年前にタイムスリップ。

１２年前、ちょうど同じ１０月初旬。

いろいろあって退院が遅れた新生児の娘を連れて自宅に戻ったころ、

やはり自宅軟禁・・・というより寝室軟禁状態だったなあ・・・と。


そして１１年前、またまたちょうど同じ１０月初旬。

開業以来、一番の大仕事をやり遂げるために、１台のＰＣを夫と取り合いながら使っていたなあ

・・・と。



あれから、１２年、１１年の月日が流れ、あの日と同じ寝室に同じように軟禁状態であるとはいえ、

泣くだけだった娘は、自分の言葉で意思を伝え（その分面倒だったりするが・笑）、

１台だったＰＣは４台に増え、しかも、無線ＬＡＮなどという便利なもののお陰で

寝室にも居間にもそれぞれ持ち込むことができる。


そして、なによりも、この１２年のあいだに自分なりに積み重ねた経験が後押しをしてくれる。


同じ「場（所）」にいながら、決して同じ「位置」ではない。


スパイラル・・・。


スパイラルを続けて、大きなバネで、次はどこへ。。。



そんなことを考えながら過ごす連休最終日。





ＢＧＭはもちろん中島みゆきの「時代」（笑）。