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2020.03.16
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三羽省吾の青春サッカー物語を読んだ。

〇ストーリー

高校3年生のサッカープレイヤー・桐山勇は,ある事件をきっかけにJ1チームからの内定を取り消される。次に彼に声をかけたのは,J2でもJ3でもなく,JFLチーム〈武山FC〉だった。故郷を離れ,プロでもない立場でプレイヤーを始めた彼に指示されたのは,FWからボランチへのポジションチェンジだった。彼の悩みはやがてチーム全体の議論へとつながり?


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三羽省吾は好きな作家なのだけれど,もう1つ”輝きポイント”が分からない。

ミステリーや映画になりそうなシチュエーションドラマを書いているが,一般受けするような個性の輝きが目立たない。

・・・と思っていたら,いきなりアチアチのサッカー青春物語だ。これまでのサッカーを題材とした作品は,高校かJ1を舞台にしていたが,いきなりJFLだ。

JFL?JFLってなに?僕もこれまではよく知らなかったが,プロであるJ1からJ3までとは異なる,社会人野球的なアマチュアサッカーチームのリーグということだった。


ーーーーーーーーー

主人公の桐山勇は,作品紹介に書かれているような”天狗”の性格ではない。

ある欠点は抱えているものの,素直な若者だと思う。むしろスポーツ選手としては,素直過ぎて驚きだ。だが,ずっとプレイしていたFWから,ボランチに移籍となりへこむかと思ったら,それなりにそれをこなしてしまう器用さがあり,まだまだ伸びていくプレイヤーだった。

反して〈武山FC〉というチームが抱えていた問題が中盤からフォーカスされる。主人公・勇の個人的な悩みと,チームの問題が同時並行で進行し,そして(小説なので)終盤には解決を見せる。

ちょっと欲張り過ぎじゃないかな,と思った。


ーーーーーーーーー

サッカーチームを舞台にしているので,当然登場人物は多い。それに加えて,勇の勤務先のスーパーストア,チームのサポーターたちなど,なかなかに登場人物は多いので,その紹介リストがあると助かったと思う。

物語は勇の時間をベースに時系列に進むのだけれど,チラ見させてなかなか語られない彼の過去がいくつかあり,それがページを繰る動機の1つとなっている。

終わってみれば,勇は素晴らしいチームメートと仕事仲間に出会えて,ひじょうに幸せな日々を送っていると思う。家族の問題,勇のサッカープレイヤーとしての資質,今の境遇,と全てつながっているのはフィクションっぽいが,この場所にいるからこその気付き,という点ではとても納得させられるものがある。


ーーーーーーーーー

さて話は元に戻るが,JFLというセミプロ,セミアマの世界は知らなかった。

野球とは異なり,複数のリーグが階層構造になっているサッカーで,僕らが知っているのは代表で活躍するようなプレイヤーか,応援しているチームのメンバーだ。

そうしたJFLのプレイヤー,それを応援するサポーターの気持ちまで描いて見せた三羽省吾って,なかなかのテクニシャンだ。





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Last updated  2020.03.17 21:08:58
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