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カテゴリ:映画を観たよ
ゴールデングローブ賞を受賞した戦争映画を観た。
〇ストーリー 第一次世界大戦のフランスで,イギリス軍は塹壕を挟んでドイツ軍と対峙していた。そんな中,2人の若い兵士・ブレイクとスコフィールドに,デヴォンシャー連隊まで敵陣の中を抜けて伝令として向かえという命令が下る。デヴォンシャー連隊はドイツ軍に誘導されて突出してしまい,全滅しかねない進軍をするところだったからだ。その連隊には,ブレイクの兄も属しているのだった。たった2人の伝令は,味方が誰もいない荒野を抜けようとする。彼らを待ち構えていたのは?
ーーーーーーーーー 実の兄を含む1600人の将兵たちを救うために,若い兵士が命を賭けるという物語は素晴らしく,彼らが途中で見聞きする悲惨な戦争の状況は心をかき乱す。 若い2人の兵士・ブレイクとスコフィールドを演じる2人の俳優も素晴らしい。2人ともちっともハンサムではない平凡な若者だ。時にケンカをしながらも,助け合いながら任務を遂行しようとする2人が,だんだんと頼もしくカッコよく見えてくる。 そして何よりも驚くのが,2時間の映画がワンカットのまま続くことだ。どんどんと変わる視点なのに,きちんとつながっている。おそらく現代のデジタル技術でこれを成し遂げているのだろうけれど,いくつかの場面での臨場感は確かに他の映画とは異なる。圧巻だった。 ーーーーーーーーー 2人の兵士の物語は,様々な障害が待ち構えている。それがあまりテンポが良いと,アクション映画っぽいのだろうけれど,そうではないところにリアルさがある。 人間の死体だけでなく,馬,犬,牛の死体が戦場には転がっている。その残酷さと不潔さがたまらない。 第一次世界大戦の塹壕戦のルール無用の悲惨さは,いろいろな作品でも描かれているが,この映画でもそれを思いだした。人間って残酷だなあ。 ーーーーーーーーー 長い映画には,数シーンだけホッとする場面があり救われる。 主人公たちのような若い兵士がいっぱいいたんだろうなあ。 アカデミー作品賞を受賞できなかったのはテーマが普遍的過ぎて,時代性が足りないと見られたのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.22 18:21:34
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