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2020.06.09
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カテゴリ:びしびし本格推理
米澤穂信の〈小市民シリーズ〉の第4作を読んだ。

〇ストーリー
新装開店の名古屋のカフェに行く小佐内さんに付き合っている小鳩。2人に給仕されたティー&マカロンセットには,マカロンが3個ずつ乗っていた。だが2人がからくり時計に気を取られていた後に,小佐内の皿には4つ目のマカロンが追加されていた。誰が?何のために?


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第3作から11年ぶりに刊行された第4作で,僕も10年ぶりに新作を読むこととなった。これまでのシリーズ通り,ゆるくつながる連作短編集として構成されている。


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男子高校生の小鳩,女子高校生の小佐内の2人が,自分たちの本性である推理力や行動力を隠して,”小市民”として暮らそうとするものの,つい事件に巻き込まれてしまう,という展開が特徴的なシリーズだ。

設定の面白さ,日常ミステリーに磨きをかけている点など,メディアミックスで人気が出ると思ったが,実際には〈古典部シリーズ〉がアニメ化され,大人気となったのは不思議だ。両方好きだけど。


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小鳩と小佐内の2人は対外的には恋人同士に見えるように偽装している。これを彼らは”互恵関係”と呼んでいる。

この巻を読んでも”互恵関係”がどういうものかよく分からない。小鳩は小学校高学年から中学校にかけて,探偵としてあちこちに首を突っ込んでいた。また小佐内は陰湿な復讐を手掛けていたらしい。

恋人同士を装い,人畜無害な人としてトラブルを避けることが出来るのが”互恵関係”らしい・・・が,結局トラブルには巻き込まれ続けているんだよなあ。


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「春期限定いちごタルト事件」「夏期限定トロピカルパフェ事件」「秋期限定栗きんとん事件」と来て,「冬期限定〇〇〇〇事件」で完結すると予測されていたのだが,まったく異なるタイプのタイトルで第4作が刊行された。

これはシリーズは完結しない,ということだろうか?気になるなあ。


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各編について簡単に感想を述べる。

「巴里マカロンの謎」:新装開店の名古屋のカフェに行く小佐内さんに付き合っている小鳩。2人に給仕されたティー&マカロンセットには,マカロンが3個ずつ乗っていた。だが2人がからくり時計に気を取られていた後に,小佐内の皿には4つ目のマカロンが追加されていた。誰が?何のために?・・・平和なカフェで2人が推理合戦を繰り広げるのが,いかにもこのシリーズで楽しい。言うまでもないのだろうが,真相究明と伏線の回収が見事。

「紐育チーズケーキの謎」:中学校の文化祭できちんとしたニューヨークチーズケーキが出されると聞き,小鳩を連れて赴いた小佐内さん。だが,校庭の真ん中で男子生徒の揉め事に巻き込まれた彼女は,彼らに拉致されてしまう!・・・小佐内の驚異的な思考能力と行動力に脱帽。

「伯林あげぱんの謎」:新聞部でベルリン揚げぱんを使ったロシアンルーレットゲームを行ったところ,辛子入りは誰にも当たらなかった。疑心暗鬼となった彼らは,溜まった不満を露わにしてしまう。小鳩はこの状況を解決するように頼まれて・・・最初の短編と同じ会話で解決するタイプだが,登場人物が多いのでなかなか面白い。犯人はアイツだ!

「花府シュークリームの謎」:飲酒パーティに参加したと決めつけられ,停学処分となってしまった女子中学生。彼女の冤罪を晴らすために,小佐内さんは大活躍をする。・・・2つ目の短編と同じようにアクティブだ。静と動が交互に配置された短編集なのかな?最後は甘く終わるのだが,短編の内容はややどろどろしていて,小佐内の本性がちらちらと見える。












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Last updated  2020.06.11 18:17:31
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